『浜離宮に「鷹の御茶屋」が完成!』
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2018年5月15日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『浜離宮に「鷹の御茶屋」が完成!』
浜離宮において、東京都が復元を進めていた『鷹の御茶屋』が
完成し、先日から一般公開が始まっています。
あらためて、浜離宮は承応3年(1654年)に甲府宰相・松平綱重によって
甲府浜屋敷としてつくられ、綱重の子・綱豊が6代将軍・徳川家宣になったのを
機に、浜御殿と呼ばれる将軍家の別邸となりました。
以来、歴代将軍によって改修が行われ、11代将軍・家斉の時にほぼ現在の
姿の庭園が完成。明治維新の後は、当時の宮内省所管の浜離宮となり、その後、
昭和に入ってから現在の浜離宮恩賜庭園として一般に開放されるように。
そんな浜離宮恩賜庭園において、今回復元されたのが「鷹の御茶屋」。
ちなみに、元々、園内にある潮入(しおいり)の池の周辺には5つの御茶屋が
あったが、その多くは太平洋戦争や関東大震災などにより焼失してしまいました。
「鷹の御茶屋」は鷹狩りの際の休憩や迎賓にも使われた、木造平屋建てで
延べ床面積86平方メートルの施設。他の御茶屋とは異なり、かやぶき屋根や
広い土間の床を持つ農家風の造りが特徴となっているほか、将軍が休憩する
畳敷きの「上段」や、鷹を飼うための「鷹部屋」も備えている。
なお、浜離宮恩賜庭園では御茶屋の復元を順次進めており、1983年度には
「中島の御茶屋」を再建、そして、2010年度には「松の御茶屋」、
2015年度には「燕の御茶屋」を復元。今回の「鷹の御茶屋」で、
かつて潮入の池の周辺に存在した5つの御茶屋のうち、4つが完成したことに
なります。(「中島の御茶屋」のみかつてのモノとは異なるため"再建"、
その他は資料に基づいて忠実に作ったため"復元"と表現)
公開開始から1か月にあたる、今度の日曜日・5月20日には「鷹の御茶屋
公開記念事業」を実施。当日は、昼12時からと午後2時半からの2回、
内堀広場において鷹匠による放鷹術のデモンストレーションが行われます。
鷹匠による実演を間近で見られる貴重な機会ですので、
ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
また、昼12時半と午後3時からの2回、鷹の御茶屋にお越しいただいた、
それぞれ先着300名の方にオリジナルクリアファイルをプレゼント!
なお、開園は午前9時~午後5時(最終入園は午後4時半)。
入園料は一般300円、65歳以上150円、小学生以下と都内在住・在学の
中学生は無料。詳しくは、『浜離宮恩賜庭園』のホームページをご覧ください♪