2018年3月9日(金) 特別企画
3月11日をむかえると、「東日本大震災」から7年になります。
これまでも、この番組では東北各地を取材し、現地の様子や声をお届けしてまいりました。
きょうは特別企画「今、語り継ぐ 2011年3月11日」と題し、語り部の活動をしている方、そして今こそ語り継ぎたい復興支援の裏側をお伝えしました。
こちらでは、取材時に撮影した写真を掲載しました。
radikoのタイムフリーとあわせて、ご覧ください。
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【三陸鉄道・南リアス線】(極シアター・第一〜二幕)
三陸鉄道・南リアス線運行部・企画担当主任兼盛駅副駅長の熊谷松一さんと一緒に(釜石駅にて)
東日本大震災での津波や崩落により、全体で317か所で被害があり、その内247か所が「南リアス線」だったそうです。地震により線路がゆがむ。津波により線路や駅舎が流される。さらには、流されてきた家屋やクルマが線路上に残されるなど三鉄の被害総額だけでも100億円以上と試算されました。
新しい車両はクウェートの支援で作られ、車体には感謝のメッセージも書かれています。
三陸駅にて
恋愛のパワースポットとして注目されている、愛の磯辺の「恋し浜駅」にて。"恋"の字がつく駅は全国で4駅あるそうです。
この鐘は、カップルで鳴らすと永遠に結ばれると言われ、一人で鳴らすと素敵な出会いが訪れると言われています。「幸せの鐘」を鳴らして縁結びと恋愛運のパワーアップを願う熊谷さんと邦丸さん。
小さな無人駅の待合室の中には、たくさんのホタテ絵馬や千羽鶴が飾られています。もはや待合室としては機能していません。恋愛のパワースポットではありますが、絵馬には恋愛祈願だけでなく、様々な願い事が書いてあります。
恋し浜駅では3分間停車します。運転士さんも気軽に記念写真に応じてくれたり、団体で予約すれば、地元の名産「恋し浜ホタテ」を食べさせてくれるそうです。
終点・盛駅にて記念写真
(左より南リアス線運転士、熊谷さん、中村三鉄社長、邦丸)
■三陸鉄道「震災学習列車」については、
こちらをご覧ください。
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【女川『ホテル・エルファロ』】(極シアター・第二幕)
昨年(2017)8月に女川駅前に移転した『ホテル・エルファロ』
朝食後、女川の復興の様子についてインタビュー。
近くの高台より『ホテル・エルファロ』全景。右手の大きな建物が女川駅。
女将・佐々木里子さんと。
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『あの夏を乗り越えたチカラ 二つの心が繋いだ、かつてない復興支援』 (極シアター・第三幕)
EGAT=タイ王国発電公社は、東日本大震災による被災で電力の安定供給不能に陥った東京電力に対して、ガスタービン発電機を無償貸与の支援がありました。
現在は役目を終えて、解体処分されています。
解体中の発電機部分。
電力を絶やさないための働いた東電マンに思いを馳せます。
あの夏を思い出しながら説明を聞く野村邦丸。
かつてEGATから送られたガスタービン発電機が設置されていた場所。
現在は公園のようになっていいます。
タイ・バンコクにあるEGAT本社。
タイからのガスタービン発電機の無償貸与について、関係者にインタビュー。
今回の取材にあたり、EGAT、東電、コーディネーターのみなさんにはお世話になりました。
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【浜べの料理宿・宝来館】(くにまるジャパン探訪)
岩手県釜石市、根浜海岸にある「浜べの料理宿・宝来館」全景。
女将・岩崎昭子さん。一般社団法人根浜MIND代表理事も務められています。
宝来館は、震災直後は、地域の避難所として最大120人が身を寄せて、救助や支援の手がとどくまで、協力し合いながら乗り切り、震災後は、一部の部屋を使って、いち早く営業を再開しながら、2015年4月、木のぬくもりが温かい宿としてリニューアルオープンさせました。
穏やかな根浜の浜。とても14メートルの大津波を受けたとは想像できない。
宝来館の前に設置されていた津波記憶石。
取材した日は「陸中海岸青少年の家」で、震災について学習していた秋田県・大館市の小中学校の生徒さんに向けて、お話されるということだったので、我々も無理を言って同行し、録音取材させていただきました。
時間を忘れて熱弁を振るう女将さん。生徒たちはメモをとりながら真剣に聴き入っていました。
釜石は「津波てんでんこ」の教えが徹底しており、釜石市内の小中学校では、すべての児童・生徒、約3千人が即座に避難。その生存率は99.8パーセントだったそうです。
女将さんも、祖母さんの教えを守り、丈夫な旅館にしたものの、さらに念にな念をいれて、裏山への避難路を造ったそうです。
■震災復興の語りで紹介された津波の映像は
こちらでご覧いただけます。
女将さんと記念写真。
女将さんと宝来館の玄関前にて。
もう7年・・・。
まだ7年・・・。
特別企画「今、語り継ぐ 2011年3月11日」をお届けしました。
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