『上野動物園のモノレールが開通から60年!』
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2018年2月26日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『上野動物園のモノレールが開通から60年!』
上野動物園の中を走るモノレールが先日、開通から60年(=還暦)を迎え、
再び脚光を浴びているそうです。
こちらは日本初、世界でも2番目に造られたという歴史あるモノレールで、
営業距離は、モノレールとしては国内最短となる0・3km(300m)ほど。
2両編成の車両は一般的なものより小さく、一両あたりの定員は31名。
上野動物園の遊戯施設のように思われがちですが、実は鉄道事業法に基づく
れっきとした交通機関で、正式名称は「東京都懸垂電車・上野懸垂線」。
戦後、新たな交通手段を模索していた東京都交通局が、将来の都市交通
機関の開発のための実験線として建設し、1957年12月17日に開業。
ちなみに、総工費は当時のお金でおよそ2億1000万円!
その後、都市交通は都電に変わっていき、地下鉄が主流になると、
こちらのモノレールも、老朽化による改修に多額の費用がかかるとして
80年代に廃線の危機に陥りました。そんな中、子どもたちを中心とした
多くのファンから惜しむ声が上がったため、東京都は耐震補強などを
実施し、運行を継続することに。
現在の車両は2001年から運行している4代目で、一般道を挟んで分かれている
上野動物園の東園と西園を、およそ1分半で結んでいます。今も上野動物園を
訪れた多くの方が利用しており、2016年度はおよそ102万1000人、60年間で
延べ6000万人以上が乗車したそうです。
また、上野動物園のモノレールと言いますと、出発する車両に向かって、
駅長さんたちが笑顔で手を振り続けるのが印象的なのですが、実はこれは
代々、駅長さんに伝わる決めごとなのだとか。
なお、現在の運賃は中学生以上が150円、2歳以上小学生以下が80円と
なっています。
パンダのシャンシャンなどに会いに行かれた際、ぜひこちらのモノレールにも
乗車して、しばしの空中散歩を楽しまれてみてはいかがでしょうか?