『オリジナル三味線「シャミコ」を葛飾の町工場が開発!』
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2018年1月17日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『オリジナル三味線「シャミコ」を葛飾の町工場が開発!』
2020年の東京オリンピック・パラリンピックなどを見据え、
葛飾区の町工場が新たな東京土産づくりに取り組んでいるそうです。
その商品というのが、和楽器や日本文化の魅力を発信しようと開発した
オリジナルの三味線「シャミコ」。
こちらの「シャミコ」を考案したのは、葛飾区でおよそ45年間にわたり
宝飾品パーツの製造などを手がけてきた「セベル・ピコ」という会社の社長、
二宮朝保さん(にのみや・ともやす)さん(70)。
三味線が趣味で、5年ほど前から社内でサークル活動を続けてきた二宮さん。
そんな中、東京都による中小企業の振興策として、新しい東京土産を製作する
計画が立ち上がり、そこで目を付けたのが三味線でした。
三味線を現代風にアレンジした「シャミコ」は、本体がラバーウッド製で
ナイロンの糸を弾いて演奏します。特徴的なのは胴部分に木製の升を採用した点。
(こちらの升も、升の基準に沿って自分のところで製作したオリジナル)
また、一般的な三味線の胴には猫の皮などを張るが、これも耐久性の高い和紙に
変えました。これなら動物愛護の精神にかない、製造コストも下げられるそう。
今後は、日本各地の和紙の産地とのコラボなども検討しているとのこと。
さらに、様々な図柄を印刷できるようにし、好きなデザインへの「着せ替え」も
可能にしたほか、胴の内側にLED電球を入れれば、なんと間接照明の器具にも
なるといいます。
開発した二宮さんに伺ったところ、「まったくの未知の領域だったため、
試行錯誤の連続で、完成まで4年ほどかかった。うまくいくという自信などは
なかったが、何か作り出したいという想いだけで取り組んできた。
今のところ評判は上々で、三味線業界からも批判の声などは挙がっていない。
これは、ちょっと意外だった」とのことでした。
「シャミコ」はデザイン性だけでなく、簡単に演奏が楽しめるよう、
指で糸を押さえる位置を番号で示した楽譜も用意。二宮さんによりますと
「5分間練習すれば弾ける。まずは、ぜひシャミコに触れてみてほしい」とのこと。
価格帯は1万円台半ばから5万円台まで。サイズは升の種類(3合~1升半)
に応じて異なる。現在、インターネットでの販売が始まっており、今後は量販店
での展開も視野に入れているといいます。
また、去年の11月には、京成青砥駅近くに「シャミコ会館」がオープンし、
誰でも「シャミコ」に触れられるようになっています。
さらに、19日には「シャミコ会館」内に「立石源氏物語ギャラリー」
という資料館もオープンするそうですので、ぜひ一度訪れてみてはいかが
でしょうか?