『嗅覚をテーマにしたイベントを開催中!』(後編)
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2017年12月29日(金) デイリー「ホッと」トピックス
『嗅覚をテーマにしたイベントを開催中!』(後編)
昨日に引き続き、現在、東京都江東区青海にある『日本科学未来館』で
開催中の企画展『匂わずにはいられない!~奥深き嗅覚の世界~』に
お邪魔した模様をお届けしました。
あらためまして、こちらの企画展では近年の研究によってわかってきた
成果の中から、鼻が「匂い物質」をいかに捉えるのかと、脳が匂いを
いかに感じ、感情にどう影響を与えるのかという2つの視点から奥深い
嗅覚の世界が紹介されています。
展示は5つのコーナーで構成されており、実際にさまざまな匂いをかぎ
ながら、匂いが鼻に捉えられ、感情や脳に影響を与える仕組みが紹介
され、嗅覚の不思議を体感することができます。
昨日は2つ目のコーナーまでお届けしましたので、今日は3つ目から。
こちらのテーマは、[レッスン2]「匂いは感情をゆさぶる」。
私たちがなんとなく感じている匂いが、脳や感情に働きかけることが、
近年わかってきたということで、こちらの展示では、その中から2つの
成果を紹介。
1つは「匂いと愛」。匂いを頼りに母マウスが赤ちゃんを運ぶなど、
赤ちゃんが発する匂いが、マウスの子育てでは重要な役割を果たすの
だとか。ヒトでも同じとは限りませんが、未就学児の父母を対象とした
アンケート調査によると、赤ちゃんの頭の匂いに愛着をもつ人が多い
ことがわかっているそうです。
もう1つは「悪臭を、かいでみよ!・・・そっとね」。
イソ吉草酸という匂い物質は、汗や靴下の悪臭に含まれており、
この匂い物質をかぐと、ストレスを示すα-アミラーゼという物質が
だ液にあらわれる。ところが、イソ吉草酸にバニラの匂い物質
「バニリン」を加えるとチョコレートのような心地よい匂いに変化し、
ストレスが軽減されることがわかったのだとか。
この他、鼻を休憩させるコーナー(自分の手首の匂いをかぐことで
鼻をリセットさせるなど)や、匂いを言葉で表現するというコーナー
なども用意されています。
こちらの企画展『匂わずにはいられない!~奥深き嗅覚の世界~』は、
日本科学未来館の3階「メディアラボ」にて、来年5月21日まで開催。
開館時間は午前10時から夕方5時まで。毎週火曜日と年末年始は休館。
日本科学未来館へは、ゆりかもめ「船の科学館駅」または「テレコム
センター駅」から、歩いて5分ほど。
なお、イベントの詳細などにつきましては、『日本科学未来館』の
ホームページをご覧ください。