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デイリー「ホッと」トピックス

『川崎に「寺子屋食堂」を開設へ!』

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2017年11月29日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『川崎に「寺子屋食堂」を開設へ!』


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大手予備校を定年退職した男性が、生活が苦しい家庭の子どもに無償で
勉強を教え、食事も提供する『寺子屋食堂』を12月に川崎市多摩区で
開設するそうです。


子どもの貧困対策として広がる『子ども食堂』と、学習サポートの場を
兼ねており、男性は「貧困の連鎖を断ち切る助けになれば」との思いで、
取り組まれています。


男性は横浜市在住の竹岸章さん(70)。
大学卒業後、金融機関勤務を経て60代まで大手予備校に勤めていました。
30年近く教壇に立つ中で、生活が苦しい家庭の子どもほど、
自分の意見をうまく伝えられない傾向があると感じていたそうです。
報道などで子どもの貧困と教育格差が深刻化していると知り、
寺子屋食堂の開設を決意。運営するNPO法人を今年3月に立ち上げました。


食堂は、夜間開放される市の施設2カ所を活用しています。
それぞれ週2日、午後5時~9時まで開放。
竹岸さんや知人の退職した教員、学生ボランティアたちが、
小学4年生から高校3年生までの学習を個別指導しています。
食事は近くのファミリーレストランからデリバリーされるお弁当を提供。


寺子屋食堂の定員は各20人程度。
半分ほどは、生活が苦しい世帯からの参加を見込んでいますが、
幅広い層の子どもたちが共に学び合ってほしいとの思いから、それ以外の
子どもの参加も受け入れる予定です。


食費など年間およそ450万円と見込まれる経費は、寄付や市からの補助金の
ほか、竹岸さんの私財でまかなう。また、インターネットで資金を募る
クラウドファンディングも行い、当初の計画を大幅に上回る金額が集まりました。


現在は、オープン後の運営に携わるボランティアスタッフを募っています。
ちなみに、50名のボランティアを目標としており、現在は30名ほど集まって
いるとのこと。いつも、子どもも大人もたくさんいて、賑やかなのが理想的
と語っています。


正式な開設日が12月5日(もう一ヶ所は翌6日)に決定。
竹岸さんは「親が必死に働くだけでは子どもが貧困から抜け出すことは難しい。
予備校時代のノウハウを生かして、子どもたちの学習意欲を引き出したい」と
やる気を見せています。


詳しくは、『川崎・寺子屋食堂』で検索してみてください。


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