『"辺境酒場"だけを描いた短編漫画集が話題に!』
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2017年11月28日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『"辺境酒場"だけを描いた短編漫画集が話題に!』
東京の郊外や23区周辺を舞台にした短編漫画集『辺境酒場ぶらり飲み』
が出版され、話題となっています。
この本では、渋谷や青山、六本木などといった"メジャー"な場所は
一切描かれておらず、場末感漂う店ばかり紹介しているのが、
大きな特徴となっています。
原作者でシナリオを担当した藤木TDCさん(55)によると、
「東京に住んでいても知らない街はたくさんある。ネットの情報には
頼らず、自分の足で街を歩き、酒場を探した」とのことです。
著書に『場末の酒場、ひとり飲み』もある藤木さん。今回も
「なぜこんなところに......」と思ってしまうような利便性が悪い地域を選定。
作画を担当した漫画家の和泉晴紀(いずみ・はるき)さん(62)と現地に赴き、
街の雰囲気や店を取材。2014年9月から今年3月まで『リイド社』の電子版
コミックサイト(無料)に作品を順次発表してきました。
「第一話 北区滝野川一丁目にて」から「第二十四話 台東区入谷にて」まで
24のストーリーと、そのほか最終話として「北区尾久にて」が描かれています。
登場するのは「鈴木」と「大角(おおすみ)」という名前のおじさん。
いまの若者ならネットで調べるだろうが、2人は自分たちの「嗅覚」を頼りに
店に飛び込む。緊張感や疎外感を味わいつつ、予想外のおいしい酒とつまみ、
個性的な店主に出会ったときのうれしさを漫画は表現しているといいます。
繁華街でも商店街でもない場所から離れ、ぽつんとたたずむ「辺境酒場」。
「何も知らない街だけに、これから何が起こるんだろうと思うとワクワクして
くる」と藤木さんは話しています。
また、「客を突き放すような閉鎖的な空気を漂わせている店もあるが、
どこも地域の歴史や住民の生活感が詰まっている」とも。
こちらの『辺境酒場ぶらり飲み』は、リイド社より税込1400円で発売中。
こういったお店が好きな方は、お店探しの参考にしてみてはいかがでしょうか?