『災害発生時などに役立つ「ほぼ紙トイレ」を開発!』
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2017年10月31日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『災害発生時などに役立つ「ほぼ紙トイレ」を開発!』
地震や豪雨被害などにより避難生活を余儀なくされた際、
多くの方が直面するのがトイレの問題だと言われています。
実際、あの東日本大震災が発生したときには、
被災した自治体の中で、仮設トイレが設置されるまでに
1週間以上かかったところが半数近くに上るというデータも......。
そんな中、そういった「もしものときのトイレ問題」を解消しようと、
東京・月島に本社のある『カワハラ技研』という会社が、
備蓄型仮設トイレ、その名も『ほぼ紙トイレ』の試作品を発表し、
注目を集めています。
●『ほぼ紙トイレ』というネーミングについて
軽量なことと組み立てやすさ、廃棄のしやすさを考慮して、
素材のほとんどを「紙」で作った仮設トイレで、最初は2週間の使用を想定して、
下の便槽まですべて紙で作っていました。しかし、避難生活が
もっと長くなることも想定し、1カ月に及んでも耐えられるように
便槽を樹脂にしました。なので、「ほぼ紙トイレ」としたのだとか!
●組み立てについて
東日本大震災の時、避難所に送られてきた仮設トイレが、説明書がなくて
組み立て方がわからず、放置されていたという話があったため、
工具などをできるだけ使わずに、女性や子どもでも簡単に組み立てられる
ようにしたそうです。
●その他の特徴について
紙でできていますが、ある程度の雨や風には耐えられるようになっているので、
屋外に設置することができます。体育館などに避難した際、そばにトイレが
あるのは不衛生で、実際、去年の熊本地震の時にはノロウィルスが発生した
という話もあるため、外に設置できるように工夫。
また、中は個室の洋式トイレで、半透明の屋根(トップライト)から
外光を取り込める明るい個室となっているほか、LED灯も装備予定。
あまり報道されておりませんが、被災地や避難所のトイレでは痴漢やのぞき、
窃盗などの犯罪が発生しているため、明るさにもこだわったとのことです。
●『ほぼ紙トイレ』1台で200人分に対応。
もちろん上下水などの施設は必要ない。
限度となる量まで達したら封をして、後日すべて焼却することができます。
なお、現在は試作品の段階で、来年2018年・春の発売を目指している
とのこと。
詳しくは、『ほぼ紙トイレ』で検索してみてください。