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デイリー「ホッと」トピックス

『知的障がいがある女性の日常を描いたドキュメンタリー映画が完成!』

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2017年10月4日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『知的障がいがある女性の日常を描いたドキュメンタリー映画が完成!』


知的障がいがある女性とその家族の日常風景を描いた、
伊勢真一監督によるドキュメンタリー映画、
『やさしくなあに~奈緒ちゃんと家族の35年~』が完成し、
各地の映画祭などで上映され話題となっています。


主人公はめいの西村奈緒さん(44)。「生きていく姿を見せることで、意味の
ない命なんてないと伝えたい」。伊勢監督にそんな気持ちを強くさせたのは、
去年7月に相模原市の知的障がい者施設で入所者らが殺傷された事件だった。
家族で出かける初詣、母と料理をつくる姿、作業所の友人との交流......。
奈緒さんが8歳の頃から追い続けてきた伊勢監督。
タイトルは、言い争う様子を見ると奈緒さんが口にする「『やさしくなあに』
って言わなくちゃ」という言葉から取りました。


相模原殺傷事件があったのは、1000時間を超える映像を整理し始めた頃。
殺人罪などに問われている被告が「障がい者なんていらない」と供述したと
報じられると、ネットでは一部で賛同の声が上がった。「社会には弱い立場の
存在を排除する意識がある」と憤りを感じたという伊勢監督。
映像では、奈緒さんが家族と共に喜びを分かち合い、作業所やグループホームで
多くの人に影響を与えていた。「言葉で言い返しても伝わらない。生きる姿を
見せよう」と作業に熱がこもった。


伊勢監督は被告の言葉に聞き覚えがあった。2002年、大阪市・阿倍野区で、
障がいのある寝たきりの男性を追った自身のドキュメンタリー映画を上映した
際、観客から「障がい者はいない方がいい」との発言が出た。だが、別の女性が
「違う」と反論すると、会場から拍手が湧いたそうです。
「相模原の事件を起こした被告の言葉を、それぞれの人がどう押し戻すかが大切。
映画を見て、弱さが持つ力に気付いてくれるとうれしい」と伊勢監督は話す。


各地の映画祭での上映が終わり、
この後は11月4日(土)より、新宿K'sシネマにて劇場公開がスタート。
11月17日(金)まで毎日・午後2時半から上映予定。
その他、大阪・名古屋・三重・横浜での劇場公開も決まっているそうですので、
詳しくは「いせフィルム」のホームページでご確認ください。
また、自主上映の主催者も募集しているとのことです。


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