『「無料スーパー」がオープン!』
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2017年9月25日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『「無料スーパー」がオープン!』
リスナーの皆さんは「無料スーパー」という取り組みをご存じですか?
フードバンク活動や食品ロス問題をもっと知ってもらおうと、東京都
多摩市のNPO法人「シェア・マインド」が、家庭や企業から寄付された
食品を陳列し、必要な人に無償で提供するという試みを始めたのですが、
この取り組みを「無料スーパー」と呼んでいるそうです。
「シェア・マインド」では去年3月、家庭や企業で余っている食品の
寄付を受け、生活に困っている人に届けるフードバンク事業を開始。
事務所で週1回、食品の持ち込みや宅配便での送付を受け付け、
市内を中心に毎月50人前後に配達したり、「子ども食堂」に提供
したりしてきました。
日本ではまだ食べられるのに廃棄される食品ロスが621万トン(2014年
度推計)に上り、これは国民みんなが毎日、茶わん1杯分ずつ捨てて
いる計算になることから、こういった食品ロスの有効活用策として、
フードバンクが各地で立ち上がっていますが、「シェア・マインド」
代表理事の松本靖子さんは「まだまだ広く浸透していない」と活動の
中で痛感していたそうです。
そうした中、今年7月、オーストラリアのシドニーで「すべて無料」の
スーパーができたことを報じる新聞記事を読んだ松本さん。
「これなら食品ロスやフードバンク活動をより身近に感じてもらえる」
と考え、月に1回、第1日曜日の限定ですが、親子カフェの一角を借りて
自分たちも始めることに。
初回は今月3日、多摩市の親子カフェ「WithCo(うぃずこ)」の一角で
開かれ、コメや即席めん、缶詰、ペットボトルの飲み物などが入った
容器10箱ほどが並び、モモやジャガイモなどもあったそうです。
値札はなく、レジもない。午前10時の開店前から大勢の客が詰めかけ、
「1人7点まで」に制限しましたが、30分ほどでなくなったとのこと。
「貧困家庭限定でなく、誰でも来られるところがいい」など、
来店したお客さんの評判は上々だったほか、逆に寄付する食品を
持参した人もいたのだとか。
当面は月1回の開催ですが、今後は常設店舗の開設を目指すという松本さん。
「冷蔵庫や冷凍庫を備えた、誰でも食べ物を手に入れられ子どもや高齢者の
居場所にもなる場を作りたい」と、目標を語っています。
「無料スーパー」という取り組みに興味を持たれた方は、
ぜひ「シェア・マインド」で検索してみてください。