『神奈川県大磯町の旧吉田茂邸が人気に!』
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2017年9月19日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『神奈川県大磯町の旧吉田茂邸が人気に!』
神奈川県・大磯町にある旧吉田茂邸が、想定を上回る人気になっている
そうです。こちらは、戦後日本の礎を築いた吉田茂元総理が、89歳で
亡くなるまで住んでいた邸宅で、さまざまな外交の舞台ともなった場所。
2009年に焼失しましたが、大磯町が中心になって再建し、今年4月から
一般公開。すると、年間の入場者の数を3万人程度と見込んでいたところ、
わずか2カ月足らずで達成。既に7月末までに5万人を突破したそうです。
まず、サンフランシスコ平和条約締結を記念して建てられ、「講和条約門」とも
呼ばれている。「兜(かぶと)門」をくぐると、見事な日本庭園が広がります。
玄関を入ると右手に「楓の間」がある。暖炉の前に応接セットが置かれ、
吉田茂さんはここで客人たちと応対しました。79年には大平総理とアメリカの
カーター大統領による日米首脳会談がこの部屋で行われたのだとか。
2階にある「銀の間」は、晩年の吉田が寝室として使っていた部屋。
天井、ふすまなど部屋全体に銀色があしらわれています。
ベッドの脇に大きな窓があり、秋から冬にかけては富士山がくっきり
見えるこの部屋で、1967年10月20日、吉田茂さんは亡くなりました。
亡くなる前日も、窓から富士山を一日中眺めていたそうです。
その他、1階には展示・休憩室が設けられ、「バカヤロー」の文字をかたどった
ユニークなオブジェや、葉巻形のベンチも置かれている。葉巻は吉田のトレード
マークの1つで、会談したマッカーサーにフィリピン産を勧められ、
「私は(最高級の)キューバ産しか吸わない」と断ったという逸話も。
書斎には、首相官邸直通の黒電話のレプリカも飾られています。
また、庭園を少し歩くと、太平洋に面した小高い場所に吉田茂さんの銅像があります。
ちなみに、着物姿の吉田が見ているのは海ではなく、なぜか松林。実は視線の
遠い先には、吉田茂さんが平和条約調印で訪れたサンフランシスコがあるのだとか。
旧吉田茂邸の開館時間は午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)。
月曜(祝日・休日の場合は翌日)、毎月1日、年末年始は休館。
観覧料は一般500円、中高校生200円。
JR東海道線・大磯駅からバスの利用が便利です。
今年でちょうど没後50年。この機会に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?