文化放送「キニナル」
今回のテーマは「線香花火」!
夏も終わりに近づいてきました。
そんなこの時期、線香花火で
夏を締めくくるのはいかがですか?
線香花火ならば「ここ」!
今回はそんな場所へと足を運びました。
向かった先は、東京都台東区蔵前。
おもちゃ・花火屋さんの「山縣商店」。
大正3年創業の、100年以上続く問屋さんです。
お話を伺ったのは、5代目社長の
山縣常浩さん。
お店の中は美しい花火の写真や
昔ながらの花火がズラーっと並んでいます。
ここに並ぶ花火は、全て国産。
1本150秒も燃え続けるという手持ち花火も
見せていただき、それらは国産が故のポテンシャル。
そして、数ある花火の中でも今回のテーマである
「線香花火」についても伺いました。
線香花火は、実はもの凄い歴史あるんです。
誕生したのは1650年頃。江戸の初期です。
「線香花火」と呼ばれるようになったのは、
関西で川の近くに生えていた葦の先に火薬をむき出しにつけ、
火鉢などに立てて楽しんでいたそうで、
その姿が線香に似ているからだそうです。
和紙が豊富にあった関東では、火薬を和紙により、
下に垂らして楽しむ線香花火が広まりました。
しかし、そんな線香花火も一度、
火が消えた時代もありました。
それは、中国産の線香花火が安く、そして
大量に日本に入ってきてしまったため。
次第に、国産の線香花火の火は
途絶えてしまったのです。
そんな時に立ちあがったのが、
山縣商店社長、山縣常浩さんです。
「俺が生きている間に線香花火は無くしてはならん」
その思いで、一心不乱に復活へ向け動き出しました。
そして、努力は実り、国産の線香花火は
「復活」を遂げたのです。
山縣社長は線香花火の魅力をこう話していました。
「花火は火を付けたら離れろ!だろ?
でも線香花火は火を付けたら集まれ!なんだよ。
みんな仲良く輪になって楽しめるんだ!」
この夏の終わりに、大切な人と小さな輪になって
線香花火を楽しんでみてはいかがでしょうか!