今週のメッセージテーマは"あなたの知らない世界"
大井競馬場を走ったことのあるアーリーさん。
「足を取られるので、すごく走りにくかった・・・」
うーむ、知らない世界です。
19時台、パカッパカッパカッという馬の蹄の音からお聴きいただきましたが、あれは本当に取材で録ってきた音です。
今回の特集は「競馬」がテーマ。
日本では賭け事としてのイメージが強い「競馬」。
そもそも「競馬」をやらない人にとっては競馬場の施設がどういう風になっているのか、どんな人が働いているのか、競走馬はどんな暮らしをしているのか、色んな疑問があるのではないでしょうか?
スタジオには、大井競馬場を案内して下さった調教師の渡邉和雄さんと
厩務員の平子悠子さんをお迎えしました。
~取材風景~
取材当日、キニナル班は7時に大井競馬場へ。
「朝早いなぁ~」と思っていたのですが、渡邉さんのお話にあったように、早朝2時30分に開門。(もっと早い時もあるとか!)厩舎でのお仕事は朝が早い!
この時間帯は競走馬に人がちゃんと乗ってトレーニングしている時間。驚いたことに馬は1日1~2時間しか寝ないので、どんなに朝が早くても平気なんだそうです。
渡邉調教師の渡邉厩舎は現在、18馬房、厩務員さんが7名所属。
調教師さんは厩舎を構えて、馬主さんから競走馬を預かって、厩務員さんを雇って・・・・
渡邉さん「一応社長なんだけど、対 馬主さんでのことを考えると中間管理職的な感じかも。」
競走馬と一番触れ合うのは実は調教師さんではなく、厩務員さん。調教師さんは全体のマネージメント、まとめ役を担っています。
私たちのイメージでは調教師さんがムチを持って調教しているのかと・・・違うんですねぇ。
今回快くお話して下さった平子さんはこのお仕事に就く前、競走馬"エアグルーヴ"の追っかけをしていたくらいに馬が大好き!
お仕事中の平子さん↓
放送中に素朴な疑問が寄せられました。
Q:厩務員さんはどこからお給料が出ているの?
平子さん「調教師である渡邉先生から頂いてます。」
Q:1日のスケジュールは?
渡邉さん「レースのない日は、朝の2時半から8時の間、担当馬を大井の本馬場へ連れて行ってトレーニング。連れていくのは厩務員さん。調教師の僕はあたたかくそれを見守ります。」
眞善さん「総合プロデューサーですね!」
Q:調教師で大変なことは?
渡邉さん「動物を扱っているのですべてが順調にいくことはない。出走頭数10何頭かで、勝ちというのは1頭か2頭だけ。負ければレース後は馬主さんに謝罪謝罪・・・ジョッキーさんもそうです。」
ジョッキーさんにもお話を聞くことが出来ました。
27歳、今年でジョッキー歴10年の石川さんです。
石川さん「乗っていて勝った時のゴールが一番の魅力ですね。実家が近くて、小さい頃に親に連れてきてもらった競馬でジョッキーさんの印象が強かった。憧れた。」
Q:厩務員をしていて泣いたこともありますか?
平子さん「ありますよ。悲しみが多いほど、1個の喜びが大きいと思う。今、2頭を担当しています。言葉が話せないので赤ちゃんと接しているお母さんみたいな感じ。」
眞善さん「でも、赤ちゃんに骨を折られることはないと思うんですけど」
平子さん「そうですね、私は鼻も肋骨もやってます(笑)」
『日本全国津々キニナル』では、競走馬が競走馬でいられなくなった時の現実のお話も伺いました。
お二方ともとても魅力的なお人柄。気さくに何でも答えてくれました!
私たちの知らない世界で、こうして働いている人たちがいる!今後、「競馬」を見る、する時の気持ちが変わりますね。
今回、この世にひとつしかない貴重なゼッケンのプレゼントをさせて頂けることに!
リスナーさんがいち早く、Twitterで「この時のゼッケンだ!」と写真をUPして下さっていて、渡邉さんも平子さんも感激していました。
キニナルのリスナーさんってすごい!!
~本日のお歌~
今週は"知らないSONG"をお送りしました。
M1 Tomorrow never knows/Mr.Children
M2 訳も知らないで/スネオヘアー
リクエストリアクション いっそセレナーデ/井上陽水
M4 Don't Know Why/ノラ・ジョーンズ
M5 君は知らない/稲垣潤一
M6 You Don't Know My Name/アリシア・キーズ