番組ブログ
第438回 竹信三恵子さんを迎えて その3
3日目は、最近よくマスコミでも取り上げられるようになった
「ワーク・ライフ・バランス」のお話。
仕事と生活をどうバランスよく調和させるか?
注目を浴びるようにはなったけれど、まだまだバランスは悪い日本。
「いまだにブラック企業、ブラックバイトが横行していますよね」
日本の仕組みでは、労働時間の規制はありません。
残業しないとやっていけないから、仕事をバンバン投げ込まれてしまう。
これ、高度成長期のシステムがそのまま残っているからなんです。
雇う側の頭が、40年前と何も変わっていない。
もし困ったら、ネットで「労働相談」を検索して、相談してみてください。
客観的に話を聞いてもらえます。
それだけで、自分の置かれている状況がわかるはずだから...
第437回 竹信三恵子さんを迎えて その2
二日目は介護や保育の問題を取り上げます。
「介護や保育はとても大切な仕事なのに、
給料が安すぎて、とてもじゃないけどやっていけない。
最近、介護の職場では、男性の寿退社という笑うに笑えない事態が起きています。
介護の仕事では、一家を養っていけないから」
なぜこんなことになるのか、といえば...
ここにも家事労働ハラスメントが影響しています。
普通の主婦がタダで適当にやっているような仕事に、
まともな賃金を払えない...そんな考え方が蔓延しているから、と竹信さん。
事態を解決するにはどうすれば?
「労働時間を短くして、誰もが家事に関われるようにすればいいんです」
そのあたりは、オランダが先進的でとても参考になるとのこと。
「家事をバカにしているから、
男性は離婚しても家事ができなくてどうしようもなくなっちゃう。
女性はお金がなくてどうしようもなくなっちゃう...」
第436回 竹信三恵子さんを迎えて その1
今週は、元朝日新聞記者で、
労働問題を専門に扱ってきた和光大学教授、竹信三恵子さんを
ゲストに迎えてお送りします。
初日は、竹信さんが提唱された造語「家事労働ハラスメント」について。
「日本は家事労働をバカにするというか、軽視する社会。
普通の会社で働いていると、家事をする時間なんか本当にありません」
でも対価が払われないから、といってバカにされるけれど、
日々の食事を用意し、子どもや高齢者をケアするというのは大変な仕事。
大変だね、と、男たちは口で言うだけで全然わかっていない。
金にならないからといって、バカにする。
これが「家事労働ハラスメント」なんです。
家事を大切にしない社会は、少子化につながっていくんです...
興味を持たれた方はぜひ
竹信さんの「家事労働ハラスメント」の本をお読みになってください!
第435回 最後の最後まで親孝行できなかった
自分を産む直前に母親を亡くし、
夫も早く他界、相次ぐ地震...と苦難続きの中、
必死に子育てしてくれた母...
でも親孝行できないまま失くなってしまった...
「最後にかけた一言がクソババアになっちゃったって...
まさか最後になるとは思いませんものね。
普段から感謝の言葉をかけておくのが大事なのかもしれませんね」
第434回 2つの選択肢を用意
何でも「イヤイヤ!」と拒絶する2歳の息子。
一計を案じて「こっちとこっち、どっちにする?」と聞くと、
喜んで選ぶようになった...
「なるほど、そうか。
無理やりじゃなく、自分で選ばせた、と、
持っていくことが大事なんですね。
ママ友にアドバイスを受けたそうですが、
これは情報交換の上で大事ですよね。
うちの女房も、その頃の友だちとずっと仲がいいんですよ」
第433回 介護される側のプライド
オムツという言葉を嫌い、
「◯◯」と商品名で呼ぶ母。
介護される側にもプライドがある...
「難しいし、尊重しなければいけないし。
でも高すぎるのも問題ありますよね。
俺の明治生まれのじいちゃんもプライドが高くて、
縁側で昼寝しててドサッと下に落ちたら
そこで履物を揃えていたり。
こっちもわかってるから、落ちたね、
なんて絶対に言いませんでしたが...」
第432回 台所に立ち始めた父
自転車で転倒して人差し指を骨折してしまったお母様。
投稿者の女性は料理がまったくできず、
業を煮やした(?)お母様は、
なんとこれまた料理経験ゼロのお父様に料理をするよう指令!
最初はどうしようもなかった料理が、
どんどん上達していった...
「私が作る時間ばかりかかってまずい食事」
という表現に徹さんは大ウケ!
「家でもこないだ次男が料理作って、
これがすごく旨いんですよ」
なんでも、お母様やお祖母様につくり方を聞いて、
それをスマホにメモしてあるんだそうで...
すごいですね!
第431回 妻は「ハッスルばあちゃん」
連日習い事に精を出し、毎晩ウォーキング、
さらに孫たちと卓球で汗を流すという66歳の奥様。
「凄いスケジュールですね。趣味も多くて...
羨ましい限りですね。
うちの親父なんかもそうですが、孫ができると
元気が復活するってことがあるんですよね」
第430回 写真も残っていない義理の母
娘を生んで1年後に他界、
写真も大嫌いだったので一枚も姿が残っていない母。
そのお嬢さんと結婚した旦那様から、
夢でもいいから会ってみたい、というメッセージが届きました。
「素敵なお便りですね。
うちも女房のお父さん、若くして亡くなられたので、
俺も会ったことがないんですよね。
女房が俺と結婚を決めたのは、
俺が女房の両親の結婚記念日に花を持っていって、
仏前に供えたのと、お母さんにも1束持って行って、
こういう風に家族を大切にしてくれる人なら...と
思ってくれたんだそうです」
第429回 「自分でやる」を尊重
何でもかんでも自分でやりたがる娘の
「イヤイヤ」に苦労するお母様からの新聞掲載投稿をご紹介。
とにかく自分でやらせ、
できなかったら手伝う...というスタンスで取り組んでいます...
という言葉に、
「頭ではわかっていても、忙しい時間だったりすると、
つい大人が手を出しちゃうんですよね。
でもじっくり見守っていると、できるんです。
だから親がガマンしなきゃいけないんですよね」
第428回 母の介護で苦労しています
徹さんの「番組で愚痴をこぼしてください」という言葉に
お母様の介護で苦労しているというメッセージが届きました。
認知症の盗られ妄想で泥棒呼ばわりされたり、
兄弟もいるのになぜ私一人が...
「介護しても、あんまり褒めてもらえないんですよね。
認知症が進んでたりすると、急に怒り出したり。
これからもとにかくスッキリしてもらう日を
作っていければと思います」
第427回 彼岸花が咲いた!
花が大好きで、育てる名人だったお父様の想い出を、
秋田の60代女性が、ファクシミリに綴ってくださいました。
「花はいろいろな想い出に文字通り花を添えてくれますね。
昔、俺は花に興味がなかったんです。
でも女房も義理の母親も大好きで。
ずっと家に飾ってあるうちに、だんだんないと寂しくなってきました」
第426回 何でも直す器用な父
家の中の何かが壊れても、
たいていの場合は父親がヒョイヒョイ直してしまう。
そんな血を引いたのか、私もよく器用と言われます...
という30代女性のメッセージをご紹介。
「羨ましいですね。俺は不器用なもんですから。
ついこの前も、金庫が開かなくなって。
いろいろ調べて業者を頼みました。
来たら2、3分で帰っていくんです。
なにがわるかったのか、聞いてみたら
電池切れだったそうで...」
第425回 宝の想い出に涙
父亡き後、16年間施設で暮らした母。
折に触れ一緒に出かけたりしたが次第に衰え
亡くなる二日前、体をさすっていると、
両手で抱きしめてくれた...
宝の想い出です...という新聞掲載の投稿をご紹介。
「親が年齢を重ねて行く姿。
愛おしくもあり、腹立たしくもあり...
最近、親友の父親が亡くなって、とてもショックを受けました。
施設にお見舞いに行ってきたばかりだったので...。
本当にいろんなことを思い出します。
やっぱり『宝の想い出』ですね」
第424回 理系に進む? それとも文系?
理系か文系か、迷っている二男。
皆さん、どうやって決めているんでしょう?
...という40代お母様の切実なメール。
「うちの二男も一緒です。
数学が得意なんだけど、将来のことを考えると
文系かな...と。
俺は最初は弁護士志望だったんですけど、
高校の終わりに芝居をやると決めちゃったんで。
ただ、将来のことを考えて選ぶというよりも、
自分がどんな4年間を過ごすかを考えるのが
大事なんじゃないでしょうか」
第423回 今から寄り添う
聖教新聞に掲載された静岡県の女性の投稿。
一人暮らしを続ける95歳の義理の母。
いざ介護、となってから困らないように、
いまから入浴の手助けなど行っている...といった内容です。
「これ大切なことですよね。
普段からそういう生活をしていれば、
介護なんて言葉を改めて使わなくてもいいんですよね」
第422回 父がまな板を削ってくれます
大工のお父様が結婚祝いにまな板を贈ってくれ、
それを毎年きれいに削ってくれる。
二人の娘たちも「結婚したらじいちゃんにまな板作ってもらう」と
今から予約中!
「いいですねえ。まな板って、だんだん薄くなっていくものでしたね。
でも腕があるのがいいですよね。
俺も何もできないけど、
電球替えて、なんて言われるとうれしいもんですよ」
第421回 ますます母が好きになりました
母と一緒に買い物に出かけた時。
街角で配っていたビラを受け取っていたので
「ゴミになるだけなのに」と言うと、
「配ってる人の身になってみ」と言われたというお話。
「義理の母がそうなんです。
いつも大量に箱で缶ジュース買うんです。
宅配便や出前の人に一本ずつあげてるんです。
お手伝いさんが来る日は早起きして一生懸命掃除したり(笑)」
第420回 働き者だった母
せっかちで働き者だった母。
夫が会社を辞めて、私の実家の農業を継ぐと話した時、
涙を流して喜んでくれた...。
私も母のように「働き者だったよね」と言われるように
なりたいものです...という鹿児島の女性のメールをご紹介。
「一度も叱られない、呼び捨てにもされないとのこと。
愛情を感じますよね。
うちのお袋も、朝起こす時だけは、優しくしてくれたんです。
1日の始まりは気持ちよく、っていうことだったんですね」
第419回 三世代同居で楽しい我が家
子どもの頃は四世代同居、
田舎ならではの食生活で育ちました。
祖母は参観日に来てくれたりもして...
今は夫の両親と同居。
やはり子どもの面倒を見てくれてとても助かっています。
「大勢で暮らすって、いいことですよね。
でもお年寄りならではの面倒くささみたのもあります。
いまの核家族だと、そういう経験ができにくいですよね」
第418回 おじいちゃん、生きてる意味があるよ!
老人性うつを患う父と、介護する母。
たまに母に気分転換してもらおうと、外食に。
帰り道、買い物でも...という話になったら、
「おじいちゃんにケーキ買って帰ろう。
みんなで食べよう」という母...
おじいちゃん、生きてる意味があるよ。
長生きしてほしい、笑ってほしい、と家族が思っています。
おじいちゃんがいるから、みんなが集まれるんです...
そんなメールを頂きました。
「素敵な言葉ですね。
家に帰って一緒に食べよう...
本当に生きてることには意味があります。
無駄な命なんて、一つもありません」
涙ぐみながらの徹さんの言葉でした。
第417回 チャレンジ精神旺盛だった父
12年前に亡くなられたお父様の話。
60歳過ぎてからパソコンやテレビゲームを始め、
孫たちと遊ぶために必死に練習していたという、
大変チャレンジ精神に溢れた方だったそうです。
「なんで昔の人は手先が器用なんでしょうね。
なんでも自分でやらなきゃいけなかったせいでしょうか。
ガラスの割れたのとか、雨漏りとか...みんな自分で治してました。
今は便利になった分、手先の器用さがなくなっちゃったのかな」