先日行われた、いとうあさこチャンのお誕生日会。
彼女の単独ライブである。
『百花繚乱　～まだだれのものでもありません～』
この、まだ誰のものでもありません、という
サブタイトルに笑ってしまった。
会場は満席。
たぶんあさチャンがブレイクする前からファンだった
お客さんも多いんだろうな。
あさチャンが登場しただけで、会場が笑いに包まれる。
面白い、というより、嬉しい、という笑い。
あさチャンとは毎週水曜日に、ゴールデンラジオで
御一緒させていただいているが、
お世辞抜きでとにかく、性格がいいし、
頭の回転が速いし、明るくて気さく。
誰からも好かれる女の子なのだ。
（あえて４２の女性に対して女の子と言わせていただく）
番組内でのワタシのあさチャンに対する一番のホメ言葉は、
「あんた、ちょっと性格がいいからって
　調子に乗ってるんじゃないわよ」
ま、４０過ぎた女２人で罵り合っているだけなんだけどね。

ライブはもちろん面白かった。
特に最後の、アイドル歌手の振り完全コピー。
思わず笑っちゃったなあ。
今回はももクロのPVを後ろに流しながら、
その前であさチャンが振り付けを完全にコピーして
踊るというもの。
あたかもあさチャンがももクロメンバーの１人で
あるかのように見える。
しかも振りはカンペキ！
「４０過ぎた女がよくあそこまで踊ったね」
番組内での、ワタシの彼女に対する
サイコーのホメ言葉。

来年のお誕生日ライブも行っちゃおうかな。
あさチャン、これからもヨロシク。

ソウル・サーファーとは、
"特別な才能を持ち、競技に勝つことを目的とせず、
　波に乗る真の喜びを知るサーファー"のこと。
この映画は、サメに片腕を奪われた
１３歳の天才サーファー、ベサニー・ハミルトンの
実話を基につくられている。
サメに片腕を食いちぎられるも、奇跡的に一命を取りとめ、
サーフィンを再開。
様々な葛藤と闘いながらも頂点を目指す１人の少女。
そこには、彼女の強さと家族の愛がある。
勇気と感動の実話......なんて言うと安っぽくなるが、
とにかくすばらしい映画だった。
ワタクシ、泣きっぱなし......。

『私はあきらめない。
　運命が私から何を奪っても、明日を信じて今を生きる』

『誰かが希望を見出す手助けができるなら、
　私が腕を失った価値はあったと思う』

彼女のひと言ひと言にぐっとくる。

失った左腕のショットは、デジタル映像を挿入。
以前『フォレスト・ガンプ』で施された技術と同じらしい。
リアルさを追求した映像だ、
さらにラストではホンモノのベサニーの映像が映される。
片手ではうまくお盆を持てなくて、フルーツを落としたり、
片手でウクレレを弾いたり、
ボランティアでタイの子供をボードに乗せたり......、
ホームビデオで撮影したものだと思うが、
実はこれ全て、映画のワンシーンに出てくる光景なのだ。

信念と、あきらめない強い気持ちがあれば、
奇跡は起こるのだと思わせてくれる１本。

『ソウル・サーファー』公開中

スペインの監督、ペドロ・アルモドバトルは、
『オールアバウトマイマザー』『ボルベール』
『抱擁のかけら』『トークトウハー』など、
オリジナリティあふれる作品を生み出す監督だ。
今回の『私が、生きる肌』は、タイトルからして不思議。
原題は『THE SKIN I LIVE IN』。
よく訳したよなあ～。

天才的な形成外科医ロベルは人工皮膚の研究に没頭している。
彼は事故で亡くなった妻と同じ皮膚を
開発しようとしているのだ。
その実験台になる美しい美女の正体は......。

途中で、「ああ、そういうことだったのか」と気がつき、
一瞬くらっと眩暈がするような感覚に陥った。
狂気と愛と運命と......。

戦慄的、暴力的なシーンもあるが、
そう感じさせない、どこか乾いている...。
かなり屈折したラブストーリーで、ホラーにもなりうる...。
とにかくいいようのない不思議な作品。
セクシー男、アントニオ・バンデラスが
愛と嫉妬に狂いながらも冷静で知的なキャラを演じている。
とにかくオリジナリティあふれる映画。
サクッと突き放される感じのラストも小気味よい。

『　私が、生きる肌』　公開中