文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

May04

ナイロン100℃

百年の秘密久々にナイロン100℃の舞台を観にいった。
犬山イヌコと峯村リエ主演の『百年の秘密』。
2人の女性の半生、友情を描いた作品なのだが、
かなり複雑。

作・演出はケラリーノ・サンドロヴイッチ。
カレの作品は、見てみないとわからない。
面白いときとそうでないときとの差がありすぎるのだ。
かみ合わない会話のやりとりと、
どう転がっていくのかわからないストーリー。
でも笑ってしまう、という舞台あり。
笑いたいのに笑う要素が全くなく、
つかみどころのないまま舞台が進んでいってしまう
舞台あり。

今回は後者。
ワタシとしては久々に笑いたかったのだが、
舞台は怪しげにシリアス、
どことなくシニカル。
しかも長い。
休憩15分含めて、全部で3時間半!
申し訳ないのだが、休憩で退場してしまった。
でも、不思議なことに
「面白くない!金返せ!」
と思わない。
「こういうときもあるよね、ケラって」
と納得してしまうのだ。
そこがケラのすごいところ。
そして、ケラが要求するどんな演出にも
役者が必ず対応してカンペキな舞台をつくるのが、
ナイロン100℃という劇団のすごいところ。

途中退場して飲みに行った下北沢の居酒屋。
大将のサクちゃんが元気そうで嬉しかった。

『百年の秘密』下北沢 本多劇場
        5月20日まで

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