文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

Jun03

稲垣吾郎主演の『ぼっちゃま』

ぼっちゃまパルコ劇場は今週末まで稲垣吾郎主演の『ぼっちゃま』。
いやああ面白い!
笑った笑った。そしてラストはちょびっと泣ける。
すばらしい舞台だった。

舞台は終戦後の昭和25年。
とある旧家の長男である"ぼっちゃま"にゴロちゃん。
その良き理解者である"ばあや"に白石加代子。
そこにやってくるぼっちゃまの姉に妹、そのツレアイ、
そして弟、近所の骨董屋、八百屋、愛人。
皆を巻き込んで繰り広げられるチャーミングな
ストーリー。

女好きでフラフラしていて、でも憎めないキャラの
ぼっちゃまをゴロちゃんが好演。
もちろん白石加代子節も炸裂。爆裂。
脇を固める役者陣もすばらしく。
落語家の柳家喬太郎もお見事。
そして隣の家に住んでいるという設定の
ピアノ弾きの佐山雅弘も絶妙なテンポ感!
作、演出、音楽、役者、もう全てが100点満点の
舞台だった。

「どんなにつらいことがあっても
 生きていかなくてはいけないのです」

「人は悲しみも絶望も、全てを受け入れられる
 広い心を持っている」

など、今の日本のこの状況で聞くと、
ぐっとくるセリフが心に残る。

ちなみにゴロちゃん効果か、劇場は9割がた女性客!

『ぼっちゃま』
   パルコ劇場 6月5日まで

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