文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

Jul15

ぼくのエリ

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暑い日が続くので、ここらで怖い映画のご紹介。
といっても、怖いだけじゃない。
新しいタイプのバンパイア作品なのだ。

いじめられっこで孤独な少年オスカーが
初めて好きになった12歳の女の子エリ。
エリは、夜しか現れない謎の多い女の子。
そしてエリのまわりで起こる連続殺人事件。
エリは200年生きながらえているバンパイアだったのだ。
禁断の恋。
血に染まる惨劇。
性に目覚めていく少年。

舞台は雪の降るスウェーデン。
子供の質感といい、バンパイア独特の息遣いといい、
生々しいのに美しい、
残酷なのに決してグロテスクじゃない、
とっても不思議な映画。
思春期の入り口にいる子供達の危うさと、
まるで『小さい恋のメロディ』のようなメルヘンさえ感じる。
そしてなんといっても子役2人の驚くべき演技力に脱帽。

この作品、実はハリウッドがリメイクを決定したそうな。
でもね、スウェーデンで生まれたからこそ、
この映画は切ない空気感を持っているのよ。
ハリウッドがつくったら、全然違う映画になっちゃう。
いくら上手な子役が登場したとしてもね。
恐怖、サスペンス、初恋の甘酸っぱさ、友情...、
北欧映画ならではの質感を是非!

『ぼくのエリ』公開中

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