Jun25
父と息子
がーん。やられた。って感じの1本だった。
『ザ・ロード』
文明を失ってから10年以上経つ世界。
環境破壊だったのか、核だったのか、
津波や地震だったのか、
理由は定かではない。
ただ、太陽は見えず、寒冷化が進み、
人間も動物も植物も死滅した世界が
広がっているだけの地球。
わずかに生き残った人間は、
食べ物をさがしてあてもなく旅を続ける。
待ち受けるのは、殺人者と化した武装グループ。
かれらにつかまったら最後、
殺され食われてしまうのだ。
餓死する人間、自殺する人間、
理性を失った人間、
その中で必死に生き抜こうとする父と息子。
つまりこの映画、設定ははSFなのだが、
話の流れはサスペンスフルで、
しかも描いているのは父と息子の
強い愛情なのだ。
通りすがりの老人に自分達の食べ物を
分けてあげようと言う息子。
いや、ダメだ、俺達だって生きるのに
ぎりぎりの食糧しかないんだと
語気を荒げる父。
息子は父親から生きるための術を教わるが、
実は父も息子から人としてどうあるべきかを
教わっているのだ。
とにかく息子役の男の子がうまい。うますぎる。
彼が、
「パパ」
と呼びかける姿が実にリアルで、
息子を持つ私は妙に感情移入してしまった。
これ、母と息子だったら又違うストーリーに
なっていたんだろうな。
父と息子だから、あまりに切ないラストなんだと思う。
『ザ・ロード』
6月26日より
Jun18
マジックはすばらしい!
何年か前、
デビッドカッパーフィールドの
マジックショーを観た時は本当に驚いた。
だって、客席から無作為に選ばれた人たちが
忽然と消えちゃうんだから。
伊東四朗さんにその話をしたところ、
「日本人じゃないのにカッパなのか!」
というコメントが返ってきて、
それにも驚いたけど。(笑)
http://homepage3.nifty.com/MagSting/DCopperfield/DCopperfield.htm
グアムに旅行に行ったときに
サンドキャッスルホテルのマジックショーを観た。
1990年に40億円を投入しオープン。
最新のラスベガス・スタイルのショーとして
人気が高い。
全米で各賞を受賞している若手マジシャン、
アンソニー・リードによる大掛かりな
イリュージョンをメインに、
アクロバット、ショー・ダンスなど、
夢のようなひとときを体験できる。
一番驚いたのは、ステージ上に一瞬にして、
トラやスポーツカーが現れるシーン。
どうやってるのー!?
我が家の三歳児も目をまんまるにして
ビックリしてた。
http://guam-sandcastle.com/
マジックはいつ見ても面白い。夢がある。
タネも仕掛けも実はないんじゃないんだろうか?
実はホンモノの魔法使いが、
マジシャンのフリをして人間世界に
紛れ込んでいるんではないだろうか?
って。マジで思うことがある。
でもそのほうが夢があるよね。
『プレステージ』
『幻影師アイゼンハイム』
は、私のオススメのマジック系映画。
どちらもラストが秀逸。
是非、DVDで見てください!!
Jun11
アイアンマン2
面白かった!楽しかった!
わくわくした!心から!!
もー、大満足の1本。
『アイアンマン2』
前作の『アイアンマン』で、
「私がアイアンマンだ!」
と世界中に明かしてしまった
トニー。
その半年後という設定。
勝手なヒーロー行為とみなされて、
ハイテクパワードスーツを
国家が没収しようとするところから
2は始まる。
今回の敵は、ミッキーローク
演じるロシア人の悪役。
これがまたいい味を出してる。
いつもつまようじをくわえて、
行儀の悪い感じが魅力的だ。
クライマックスの闘いシーンは、
エキスポ会場の中にある日本庭園
というところが、
我々日本人としてはちょっと嬉しい。
トニーは精力的で楽天的、
自己中心的で甘えん坊、
ナルシストで女好き。
でも憎めない。
前作以上にチャーミングな
キャラになっている。
アイアンマンが空から飛んできて、
着地するときの両手の格好が好き。
失速する感じがリアルでいい。
とにかく、
スクリーンを見ながら
あまりにわくわくして
いつのまにかニコニコニヤニヤ
してしまっていた。
『アイアンマン2』
6月11日より公開
Jun04
アジアで賛否両論
連続猟奇殺人事件の捜査を担当していた
香港警察のレン警部は、
ある日の捜査中、何者かに襲われ気絶してしまう。
気がつくと記憶を失っており、
一緒にいた同僚は血まみれだった。
犯人は自分なのか?と疑い出すレン警部。
しかも自分が犯人であるという
状況証拠が次々と見つかり、
混乱するレンは
しだいに狂気の世界に
追い込まれていく。
アジア各国では、内容が
あまりに衝撃的だったために
賛否両論。
中国ではエンディングが
差し替えられたそうだ。
...っていても、あのラストを
変えるって...どうするんだろう。
真犯人に関しては、
ネタバレになってしまうので
これ以上何も言えないが、
つい最近同じような種明かしになる
洋画があったよなあ~と。
男と女の違いだけだよなあ~と。
あの洋画、意外と好きだなあ。
とにかく憎ったらしいんだよね。
おっとっと。
もう何も言いますまい。
『殺人犯』
6月5日より公開