
(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2025年3月28日
3月23日 第663回放送
少子化により小学生が減り、全国の小学校数も減少して去年は1万8822校と最少を
記録する一方、全国の「こども食堂」は1万カ所以上に増えています。場所により「地
域食堂」などと呼ばれていますが、今回は『こども食堂』をテーマにお届け致します。
「こども食堂」は子どもが独りでも行ける無料または低額の食堂で、食事や弁当を提供
する頻度は毎月1回~毎日、少人数が対象の所もあれば多数が集まる所もあり多様です
また目的も空腹な子どもへの食事提供や、孤食解消、地域交流の場づくりと様々です。
「こども食堂」の名付け親で大田区内の『だんだんワンコインこども食堂」代表の近藤
博子さんが電話出演。歯科衛生士の傍ら「食と歯と健康をつなげたい」という思いから
無農薬野菜を扱う八百屋を開店。買い物よりも身の上話をする客が多いことに気づいた
近藤さんは、同時に子どもたちの学習支援が必要と感じて店内で寺子屋を始めました。
更に家庭の事情で空腹な子どもの存在を知り「ご飯と具だくさんのみそ汁と漬物なら出
せる。近所のおばちゃんたちで出来ることからやろう」と『こども食堂』を始めました
子どもだけでなく、子育て中の親やお年寄りも歓迎で料金は一食大人500円、子ども
はワンコイン。コインなら百円でも1円でも、ゲームセンターのコインでもOKです。
恵んでもらうのではなく「お金を払っている」という気持ちが大切!という近藤さん。
コロナ前は食後に遊んだり勉強をみてあげられたが、コロナ禍で「弁当」に切り替えた
ので現状で彼らが欲しているものは何かを探り、学習支援も含めて役立ちたいという。
子どもに限らず大人も対象に地域や社会の中でそれぞれの人の「居場所をつくる」こと
が大切で、居場さえがあればなんとかなります。そのきっかけの場所が「食堂」です。
日曜はがんばらない : 17:35
3月16日 第662回放送
「変形性膝関節症」は関節のクッション役の軟骨が加齢や筋肉量低下によりすり減って
痛みが生じる病気です。60代女性の4割に軟骨が減っている症状がみられるのに対し
男性は2割弱。ドクター鎌田は「膝関節を守っている筋肉の強化が大事です」と回答し
「大腿四頭筋」という太腿の前の筋肉を鍛える簡単な筋力トレーニングを解説します。
今週は好評の『ドクター鎌田と信ちゃんの「よろず人生相談」特集』をお届けします。
◆「変形性膝関節症」で悩む人に対する「運動療法」は、椅子に座り片足を床と平行に
上げて10秒間維持して下げる。反対の足も同様に上下。徐々に増やして目標10回。
◆「父の死を母に告げられず悩む女性」からの相談。施設に居る母は精神的に脆く、要
介護3で認知症もあり、父が去年亡くなったことを告げられずに悩み続けているとか。
ドクター鎌田の経験から「弱そうにみえる女性も実は結構強い」という点を指摘しつつ
本来なら「亡くなった時に伝える方が良かったと思うが、今となっては告げることなく
そのままにして「お父さんどうかしたの?」と何度も聞くようならその時が告げる時。
◆「経済的に恵まれなかった母」を不憫に思う娘。母子家庭で育った母は働き詰めで、
決してサボっていた訳ではないけれど経済的には恵まれず、現在は一時的に介護老人保
護施設に入居。自分は要介護にならない様に気をつけているが、常に不安が付きまとい
逃げ出したくなる事もあると吐露。回答は「母親が生活保護の受給対象になるか否かを
役所で相談してみてはどうか。受給できれば、あなたの心労も軽減されると思います。
◆「熟年結婚した夫婦」から投稿。大病を繰り返す夫を介護する妻に友人は「世話ばか
りで大変ね」というが、色々な夫婦の形があり仲良しだからいい!と割り切って天晴。
日曜はがんばらない : 17:32
2025年3月14日
3月9日 第661回放送
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市では、市の面積の約1割を焼失する
大規模な山林火災が発生し鎮圧に向けた活動を続けています。多くの方が避難生活を続
けるなか「復興のさなかにまた避難するとは」戸惑う被災者の声が発せられています。
間もなく3月11日です『東日本大震災から14年の今は?』と題してお届けします。
2万2千人を超える死者・行方不明者を出した大震災では医療機関が大きな打撃を受け
適切な治療を受けられずに亡くなる人が相次ぎました。その一方、患者に寄り添い一人
の犠牲者も出さずに入院患者を避難させた医師もいます。福島県南相馬市『絆診療所』
院長の遠藤清次先生が電話出演。震災当時勤務していた病院は原発から20キロ圏内に
あり閉院。猪苗代町立病院に移って当時3千人を超える避難者の診察に当たりましたが
「南相馬に戻ってほしい!」との要請が相次ぎ「仮設住宅の孤立死を防ぎ、健康を守る
きっかけになれば」と仮設店舗内に仮の診療所を設けて、外来診療と仮設住宅への往診
で高齢者に寄り添ってきました。今も診療の傍ら『絆一座』で遠藤清次先生の健康講話
管理栄養士の鶴島綾子さんの簡単レシピ紹介、作業療法士の岡本宏二さんの健康体操を
組み合わせたフレイル予防を考えるサロン「食事と栄養・運動・楽しみと生きがい」を
復興公営住宅で実施しています。また一座のテーマ曲『絆を知って』を新たに録音して
振りをつけて「フレイル予防サロン」を中心に広めています。もう一つ『漂流ポスト』
が本になりました。陸前高田市でカフェを営んでいた赤川勇治さんが2014年に設置
した私設のポストには大震災や事故、病気で亡くなった人に宛てた手紙が全国から届き
その中から狩野耕生さんが40通を選んで『千の流れ星』という一冊にまとめました。
日曜はがんばらない : 17:14
2025年3月 7日
3月2日 第660回放送
「今迄は翻訳本には苦手意識があり避けてきましたが"鎌田先生の青春の書"という話
なのでA.J.クローニン著『城砦』を読みました。主人公アンドルー医師の生き方と
妻クリスティンとの死別が切なすぎる」と投稿いただきました。かつては医学生の誰も
が読んでいたという名著ですが、夏川草介さんの翻訳で半世紀ぶりに復活した本書です
今週もリスナーさんの心に響くことを願いつつ『鎌田村上お薦めの本』を紹介します。
◆ガルシア・マルケス著『百年の孤独』は、南米コロンビア出身の著名な作家による本
作は1967年に発表され世界的に注目を浴びました。1982年にノーベル文学賞を
受賞しています。物語は蜃気楼の村「マコンド」の草創、隆盛、衰退、廃墟と化すまで
の100年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の誰彼に受け継がれた孤独の運命
は、絶望と希望、苦悩と悦楽、現実と幻想、死と生をことごとく呑み尽くしていきます
鎌田さんは「人類が生まれたときから"生きているということは、こういうことの繰り
返しなんだなぁ"と思わせてくれているかのようなところがある」とこの小説の魅力を
語ります。なお邦訳は72年に出ましたが初版4000部を売るのに5年も経過した。
ところが、ガルシア・マルケス没後10年の去年6月末に「新潮文庫」で再刊されると
現在までに13刷37万部も売れています。46言語、累計5000万部の名著です。
◆小林正観著『ただしい人から、たのしい人へ―そして「ありがとうの人」になる』は
村上さんの推薦。"ありがとうの神様"が解くクヨクヨせずに楽しく生きる術を紹介。
◆京都で日本美術研究者として活動される彬子女王殿下の『京都 ものがたりの道』は
知られざる京都の魅力が書かれています。◆又吉直樹著『火花』とエッセイ集も紹介。
日曜はがんばらない : 14:07