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デイトライン東京の最近のブログ記事

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「日仏の家族事情」           ゲスト:ドラ・トーザンさん

 

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本日のゲストは4回目のご登場、日本とフランスの架け橋というパリジェンヌ、国際ジャーナリスト、エッセイストのドラ・トーザンさんです。

 

出生率が2.01%にUPし,人口が6500万人を突破したフランスですが、クリスマス休暇(ノエル)でしばらく帰国していたドランさんの周りでもプチベビーブームが起きているそうです。その特徴は、お子さん2人いる女性が3人目を産んだり、30代後半や40代の女性の初産が目立っているそうです。当然、結婚しているか、していないかは関係ありません。いまやフランスでは夫婦よりパートナー関係の男女から産まれる赤ちゃんの方が多いんです。

 

そんなフランスの国民は昔から独立心が強く、成人すると親と離れて暮らす傾向が強いようです。ドラさんも17歳から独立し、ひとり暮らしをはじめたそうです。その背景には大学などの学費がとても安く、親世代の負担が少ないことも理由のひとつにあげられるということでした。

 

一方、個人主義も強いといわれるフランス国民ですが、意外なことに家族の価値をとても大切にしているそうです。たとえば、ドラさんも帰国するとお父様とシネマやレストランに行ったりして、芸術などの話題を話し合うそうです。フランスでは、子どもが大人になると親と対等な関係になり、お互いを尊重し合うそうなんですね。

ちょっと日本人には理解しづらい感覚ですが、フランス人にとって離れて暮らしていても家族を思う気持ちはとても強いということでした。

 

ドラ・トーザンさんの最新エッセイが小学館より発売予定です。

★ドラさんのHPはこちら

http://www.doratauzin.net/

 

 

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「路地裏の居酒屋文化論PART3」  ゲスト:マイク・モラスキーさん

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本日のゲストは3回目のご登場、一橋大学大学院教授で、作家、ピアニストなど多彩な顔をもつアメリカ人、マイク・モラスキーさんです。

 

今回は、モラスキーさんに地元・国立の居酒屋をご紹介いただきました。

地元の居酒屋愛好家の間では「ちゃん・ちゃん・さん」という名店が3軒あるそうです。その3店は、うなぎの串焼き専門店「うなちゃん」、土曜日以外、女人禁制のモツ焼き「まっちゃん」、モツ焼きの「しばさん」です。

さらに新規のお店も開拓していて、そのうちの一軒では将棋好きの大将と営業時間中に将棋を指したそうです。

そんなコミュニケーションや人々の温かさが、昔ながらの赤提灯にはあるということでした。

また、モラスキーさんは最近居酒屋の店員がよく使う日本語の表現にもお怒りのようす。たとえば、料理を運んできたときに使う「~になりまーす!」という表現。「てんぷらになりまーす!って、腹が減っているんだから、ちゃんとてんぷらになってからもってきてよ!」とツッコミを入れたくなるそうです。

また「がんばります」とか「情熱があります」とか元気を売りにする居酒屋にも「落ち着いて飲みたいのに、そんなにがんばらなくていいよ!」と皮肉をこめて苦言を呈されていました。

 

モラスキーさんの辛口トークに次回もご期待ください。

ちなみに、吉田涙子が手に持っているが、マイク・モラスキーさんのピアノソロのCD「Dr.U-TURN」です。

 

 

マイク・モラスキー公式HPはこちら

 http://molasky.nsf.jp/

 

 

マイク・モラスキー ブログ「居酒屋探訪紀」はこちら

http://blog.livedoor.jp/mora845/

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「どうなってる?日本の国際協力」  ゲスト:ジギャン・クマル・タパさん

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本日のゲストは3回目のご登場、ネパールと日本の架け橋を目指されているネパール政府公式通訳者で国際交流の研究者、ジギャン・クマル・タパさんです。

ネパールは、2006年まで約10年間続いた国内紛争などにより、南アジアのなかでも特に開発が遅れていました。そんな中、日本の青年海外協力隊がはじめてネパールを訪れたのが1970年。去年で40周年を迎えました。

普段、見えにくいと言われる日本の国際協力について、タパさんと一緒に考えました。

実はネパールは海がないのでモノを輸出できないというハンディがあり、その分、道路などのインフラ整備も遅れてきたそうです。また,ネパールにはトンネルがなく、タパさんは川端康成の「雪国」を読んで「トンネルを抜けるとそこは雪国」だったという有名な文章に「?」だったそうなんです。

 

そんなタパさん、ネパールの人々は日本の政府や民間レベルの支援や援助にとても感謝しているということでした。小学校でも日本の協力のことを教えているそうで、「戦後の復興を経験している日本は、海外の貧しい国で現地の人々と一緒に生活しながら技術などを伝えている。」と日本の国際貢献の実績を語ってくれました。

確かに、鉄道は日本が作ったものの列車がドイツ製で、日本の貢献が見えにくいということもありますが、ことさら「日本が作りました~!」とアピールしなくてもいいのではということでした。

ただ、日本の政治家や国民が、日本の国際貢献について、もっと把握することが必要ではないかと言うことでした。

 

タパさんのブログはこちらです。

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「日中の教育問題」               ゲスト:李小牧さん

 

本日のゲストは3回目のご登場、歌舞伎町案内人にして中国人作家、ジャーナリストの李小牧(リー シャム)さんです。

 

現在日本に住む中国人は66万人といわれ、国別・出身別の外国人登録者で全体の30パーセントを占めて第1位。ある調査によりますと東京都では100人にひとりが在日中国人だといわれています。

 

在日中国人の方が増えれば、当然その子弟も増えています。李さんにも3歳の息子さんがいらっしゃるのですが、現在、在日中国人の方々の間で、この子どもたちの教育に関心が集まっているそうなんです。

実は日本には華僑の子弟が通う中華学校は全国に5校しかなく、いちばん多く中国人が暮らす都内には1校しかないそうなのです。また、現在の中華学校の多くは、改革開放以前から日本に住む老華僑の師弟の多くが通う台湾系の学校で、李さんら改革開放後に大陸から日本へやってきた新華僑の方々とは文化や考え方が違うそうなんです。

 

そんな中、李さんによると、日本の大手ホテルチェーンと東京の某有名私立大学が協力して「中国学校」を新しく東京に設立する計画があるそうなんです。この学校は2年から3年後に開校するらしく、中国人だけでなく日本人も通える学校になるはずだということでした。日本語と中国語が飛び交う国際色豊かな学校になり、新たな日中の交流の拠点になりかもしれませんね。

 

李小牧さんのHPはこちら

http://www.leexiaomu.com/


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「外国人ジャーナリストの2010年重大ニュース」      

ゲスト:スティーブン・ウォルシュさん 孔健さん

 

本日のゲストは3回目のご登場、サッカーとジョークを愛するイギリス人のスティーブン・ウォルシュさん。

そして、孔子の第75代直系子孫、中国情報専門紙「チャイニーズドラゴン」編集主幹で中国人ジャーナリスト孔健さんにお電話でご登場いただき、2010年を表す漢字とともに重大ニュースを振り返っていただきました。

 

まず、スティーブンさんの今年の漢字は「明」。チリ鉱山落盤事故で33人が暗い地下から明るい地上へ救出されたことや、ギリシャやアイルランドの借金が明るみに出たことも「明」ということでした。

そして、さまざまなニュースになか、スティーブンさんがもっとも印象に残ったのは、チリ鉱山落盤事故からの救出劇。実は、救出された作業員33人のうち26人をサッカー・イングランドプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドが試合に招待。26人がマンチェスターUのホーム、オールドトラフォードで対アーセナル戦を観戦したそうなんです。

ちなみに、スティーブンさんはマンチェスターUの大ファン。なんと、結婚式もオールドトラフォードのピッチで挙げたそうです。

 

一方、孔健さんの今年の漢字は「争」。日中関係の悪化もさることながら、民主党内のゴタゴタの「争」、上海万博が大阪万博の動員数を抜いたのも「争」と表現。一年を通じ、さまざまな「争」を強く感じたそうです。

また、孔健さんの見方は、中国国内では、温故知新で毛沢東派が台頭、改革解放路線の鄧小平派と拮抗するかもしれないということでした。



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「路地裏の居酒屋文化論」      ゲスト:マイク・モラスキーさん

 

本日のゲストは2回目のご登場、JAZZと赤提灯を愛するアメリカ人、マイク・モラスキーさん。一橋大学大学院の教授で、作家、ピアニストなど多彩な顔をお持ちです。そんなモラスキーさんは、数々の居酒屋、哀愁感漂う赤提灯を探訪され、体験記をエッセイやブログで発表されています。

 

モラスキーさんは、人々の人生が交差し濃密な空間が形成される赤提灯の真髄はカウンターにあるといい、それを「カウンターカルチャー」と呼んでいます。(※ちなみに、「カウンターカルチャー」の本来の意味は、60年代70年代の若者文化のこと)赤提灯にはカウンターがあるからこそ一人客が集まり、一人客同士だからこそ、周囲の話が耳に入ってくるというわけです。

 

ある時、モラスキーさんは、はじめて入ったおでん屋さんのカウンターで、70代の男性客が自分より先に逝ってしまった息子さんの話を聞いて、胸が打たれたことがあるそうです。

 

そのエピソードを聞いた邦丸さんもおもわず目頭が熱くなっていました。

 

モラスキーさんの居酒屋エッセイをブログでもぜひチェックしてください。

 

★マイク・モラスキーさんのブログ「居酒屋探訪記」はこちら 

★公式Wウェッブサイトはこちら


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「フランス流ヴァカンスの過ごし方」 ゲスト:ドラ・トーザンさん

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本日のゲストは3回目のご登場、日本とフランスの架け橋というパリジェンヌ、国際ジャーナリスト エッセイストのドラ・トーザンさん。

 

前回、フランスには年間5週間の有給休暇の権利があり、フランス国民は長期間のヴァカンスをとても大切にしていることをドラさんに教えていただきました。それでは、そんな長い休みをフランスの方々はどのように過ごすのでしょうか?

 

ドラさんによりますと、フランス人は5週間の有給休暇をまとめて取るのではなく年間で2週間や3週間に分けて取るのが一般的で、そのヴァカンスの過ごし方にもいろいろなバリエーションがあるそうです。

 

たとえば、家族だったら最初の一週間は子どもたちが喜ぶ場所を選び、あとの1週間は夫婦が行きたい場所を選ぶそうです。また、子どもたちは林間学校へ行き、夫婦だけでヴァカンスを過ごすパターンもあるそうです。

また、旅行前に計画を目一杯立てることはせず、天気がよければハイキングに行ったり、プールサイドで読書など、その目的はとくにかくリラックスなんだそうです。

もともとヴァカンスには「空っぽ」「空白」という意味で、忙しく動き回るというものではないそうなんですね。


ちなみに、ドラさんのノエル(クリスマス)は、フランスのロワール地方にあるお父さまの別荘で家族そろって迎えるそうです。

 

Joyeux Noël ! (ジュワイユー ノエル)

 

毎回、美しいフランス語を披露してくださるドラ・トーザンさんが講師を努める「まいにちフランス語」のテキスト発売になるそうです。

 

★ドラさんのHPはこちら

http://www.doratauzin.net/

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「歌舞伎町案内人が斬る中国政府と市民の関係」 ゲスト:李小牧さん

 

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今回のゲストは2回目のご登場。歌舞伎町案内人 中国人作家、ジャーナリストの李小牧(リー シャム)さんです。

 

李さんは先月、出版などのお仕事で北京、湖南省、上海を訪れ、尖閣諸島の衝突事件の映像流出やノーベル平和賞受賞の民主運動家・劉暁波氏のことについて、中国の市民の本音を聞いてきたそうです。

まず、北京でタクシーに乗った李さんは、劉氏のノーベル平和賞受賞について

運転手さんと会話をしたそうなんですが、運転手さんはノーベル賞は知っているものの、ノーベル平和賞があること自体を知らなかったそうです。当然、今回の劉氏の受賞のニュースさえ知らなかったそうです。タクシー運転手といえば、どの国でも事情通のはず。しかも首都です。

また、毛沢東と李さんの故郷である湖南省では、尖閣諸島の小さな島を守るより、自分の"シマ"家や生活を守るので精一杯という意見が圧倒的だったそうです。さらに、上海万博の関係で訪れた上海では相変わらず日本の人気は高く、書店には日本関係の本が平積みだったそうです。

つまり、中国政府と市民の考え方には隔たりがあり、多くの市民には建て前と本音があるそうなんです。もちろん、中国政府にしても日本との関係を壊したくない!市民の反日より反政府を怖れているのが本音のようです。

多くの日本のメディアが喧伝する「中国政府も市民も一緒になって、反日感情を高めている」というのは事実とは遠いかもしれません。

 

李小牧さんのHPはこちらから!

http://www.leexiaomu.com/

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「どうすればいい?外国人との交流」 ゲスト:ジギャン・クマル・タパさん

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本日のゲストは2回目のご登場.ネパールと日本の架け橋を目指されているネパール政府公式通訳者で横浜国立大学大学院の研究者ジギャン・クマル・タパさんです。

 

若い世代が「内向き」になっているといわれる日本。観光客や仕事で日本を訪れる外国人とどう交流を深めればいいのでしょうか?

そこで国際人タパさんは、どうやって日本人の社会に飛び込んだのか、ご紹介いただきました。

 

タパさんの日本との出会いは6歳の時。青年海外協力隊のイシズカさんという方がカトマンズの自宅にホームステイ。7人兄弟の末っ子だったタパさんは、イシズカさんに教わった日本の歌を口ずさみながら村を案内したりヤギの世話をしたそうです。そして、幼心にイシズカさんに憧れたタパさんは、自分も将来世界を舞台に仕事がしたいと思い日本語の勉強に熱中、2000年に留学生として初来日を果たしました。しかし、日本語は話せるものの近所であいさつをしても外国人だとからと避けられたことにショックを受けたそうです。

 

そんな落ち込むタパさんに大学の教授は「待っているだけでなく、自分から積極的になれ」とアドバイス。タパさんは、ネパールについて知ってもらおうと近所の小学校へ手紙を書いたそうなんです。その手紙がきっかけで小学校から講演を頼まれ、やがて近所の小学生や父兄と仲良くなっていったそうです。

 

そして、全国の小学校や大学などで、国際理解や外国人とのコミュニケーションについて講演をすることになったタパさん。ご自身が6歳の時に日本人と会って、国際交流に興味をもったことを日本の小学生や若者たちに伝えているそうです。

 

 

 

 

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「フランスに学ぶワークライフバランス」 ゲスト:ドラ・トーザンさん

 

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日本とフランスの架け橋というパリジェンヌ、国際ジャーナリスト、エッセイストのドラ・トーザンさんが2回目のご登場です。

 

ワークライフバランス」とは、「仕事と仕事以外の生活の調和」のことで、性別・年齢を問わず、誰もが働きやすい仕組みをつくるととです。

実はドラさんは、日本の内閣府の外郭団体が主催する「ワークライフバランス委員会」のメンバーでもあります。

 

フランスでは、年間に休日や祭日を抜かして5週間のヴァカンスを取ることが労働者の権利として認められているそうなです。それは季節にかかわらず、最低2週間の休みを取ることがヴァカンスの条件なんだそうです。

また、会社はやっていても担当者がヴァカンスでいないので仕事がうまく進まないことも多いそうなんですが、国民もそのことを理解していて、それほど問題にならないそうです。

そして、いちばん大事なのは「個人の幸せ」だと、ドラさんはおっしゃっていました。「個人が幸せならば、家族も会社も国も幸せになれる」ということがフランス人の基本的な考え方なんだそうです。

いつも会社のこと、家族のことを考えて働き過ぎる日本人とは逆の発想ですね。

 

日仏学院でドラさんの「フレンチパラドックス」と題された仏語と日本語の講義が始まりました。

 

●日仏学院のHPはこちら

 

●ドラ・トーザンさんのHPはこちら

 

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