3月11日の女川からの特別番組でお伝えしましたが、女川にはカタール政府の支援で建てられた、津波が来ても対応可能な最新の水産冷凍施設があります。その名も「マスカー」。これはカタールのある漁法の名前だそうで、現地ではこの施設を「水産冷凍冷蔵施設」と呼ばず、「マスカー」と呼んでいるのです。
総額40億のカタールからの支援のうち、20億がこの冷凍施設に使われました。津波の被害が激しかった女川では、海沿いの水産加工施設、冷凍冷蔵施設が壊滅してしまい、漁師さんたちは魚をとっても加工できない、つまり生で食べられる数日間を超えたら腐ってしまうという状況が続きました。しかしこの超大型冷凍施設の登場で、ついに復興の糸口をつかみつつあります。
現場では3月に訪れたときと比べてもはっきりと加速した復興への槌音が聞こえています。もちろんその他の広い女川地域では、依然として苦しい状況が続いていますが、絶え間なく聞こえてくる工事の音には明るい希望を抱かされます。
女川の水産業の現状と展望について、詳しくは5月29日水曜日の11時の「浜松町コレクション」のお時間に放送する「山本ケイゾーの月例復興報告~ブログの中の人に会う~」をお聴き逃しなく。