くにまるジャパン探訪』では前回に引き続き、邦丸さんと伊藤佳子アナウンサーが、
『湯河原』を訪れた模様をお送りしました。
今回は二日目の朝からスタート。お世話になった「お宿 ながお」で美味しい朝食を
たっぷりいただいたところで、意気揚々と二日目の「湯河原探訪」へと出発!
まずは、この日最初の目的地である「湯河原町立美術館」へ。
ちなみに、こちらは明治創業の旅館だった建物を美術館として利用しているため、
とてもモダンな雰囲気の美術館となっています。
また、こちらには4年前まで「文藝春秋」の表紙担当画家としてご活躍されていた、
平松礼二さんの絵を展示している「平松礼二館」などもあります。
続いて、一行は「2・26事件」の舞台となった旅館「伊藤屋」へ。
【2・26事件と伊藤屋】
昭和11年2月26日に日本帝国陸軍若手将校が決起した2.26事件は、陸軍の皇道派の
青年将校が対立していた統制派の 打倒と国家改造を目指し、約1500名の部隊を率いて
首相官邸等 を襲撃した事件です。この時、元内大臣であった牧野伸顕伯爵が宿泊して
いたのが伊藤屋で、東京以外で唯一事件の舞台となりました。宿泊者は牧野元内大臣
夫妻とそれぞれのお付の女性、看護婦、 護衛の巡査の計7名。 宿泊先の条件は独立
した建物であるという ことから、こちらの別館「光風荘」が選ばれました。牧野伯は滞在
10日の予定でお見えになり3日目に事件に遭遇。襲撃の責任者である河野寿陸軍航空
大尉は、予め民間人の渋川善助 夫妻と偵察のため本館に宿泊。牧野伯の動向を確認後
一旦東京に戻ります。その後、兵を連れ自動車で湯河原に入り、夜明けを待って光風荘を
襲撃しました。その際、牧野伯はお付の女性の機転で女物の着物を かぶり勝手口から
脱出、塀を乗り越えて裏山に逃れました。河野大尉の「女子供は傷つけるな」との命令に
より助かったとの ことです。襲撃の際、光風荘は全焼し、現在ある建物はその後建てられ
たものです。河野大尉らが襲撃前の偵察に宿泊した 本館の客室は、当時のまま現在も
利用されています。
そんな「伊藤屋」の見学を終えた一行は、ランチに湯河原の新しい名物「坦々焼きそば」を
いただくため、「ITTA」というレストランへ。
当初は「坦々焼きそば」のみをいただく予定だったのですが、特別に「ミニ王様丼」や
「鰻丼」まで出していただきました。
更に、食後に「クリームブリュレ」まで登場!
これでもかというほど美味しい料理をいただき、お腹がいっぱいになったところで、
一行は今回の旅最後の目的地である、「石澤商店」というみかん問屋へ。
こちらでは、甘味と酸味のバランスが絶妙な極早生のみかんなどを試食させて
いただきました。
こうして、今回の「湯河原探訪」もお腹いっぱいの状態で終えました。
ごちそうさまでした!
次回は、航空ファン憧れの場所を訪れる予定です。お楽しみに!