『音楽マスターピース』では、オカリナ発祥の地であるイタリアより、10月23日に
オカリナ七重層によるナポリ民謡やカンツォーネの名曲集「ベッロ!オカリナ」を
リリースされました「G.O.B(ゴブ)=グルッポ・オカリニスティコ・ブードリーゼ」
のファビオ・ガリアーニさんに出演していただきました。
「G.O.B.=ゴブ」はグルッポ・オカリニスティコ・ブードリエーゼの略。その歴史を遡ると、
まず1863年に後の「G.O.B.」の7重奏に繋がる最初のオカリナアンサンブルが結成され、
1865年に「G.O.B.」として最初のコンサートが開催されました。そして現在のメンバーは、
オカリナ発祥の地であるブードリオの1978年創立の「ブードリオ・オカリナ学校」で教育を
受けた優秀な演奏家で構成されています。最近では、ブードリオのオカリナの古典的で
伝統的なスタイルの「合奏」のみならず「オカリナソロ」や「デュオ」、またギターやピアノ、
そして、今月23日にリリースされたアルバムの様にマンドリンやクラリネットが加わるなど、
様々な編成によるレパートリーが増え、ますます活動の幅が広がっています。
そんな「G.O.B.」はイタリア国内では1000回を越えるコンサートを行い、さらに海外でも
ヨーロッパや南北アメリカ、オーストラリアなどで積極的に活動しており、特に韓国では
2010年に3000人を越える観客を前に公演を行いました。
また、先日リリースされたアルバムでは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」をはじめ、
ヴィヴァルディの「四季」、ワールド・ミュージックを演奏した「コンテンポラリー・アース」
なども独自の奏法で演奏しています。
そんな「G.O.B.」のメンバーであるファビオ・ガリアーニさんにニューアルバムについて
伺ったところ、「カンツォーネとナポレターネ=ナポリ民謡に対する敬意を表した作品。
このアルバムの様な選曲による録音は初めてであり、オカリナ7重奏という演奏形態
においても、新たな創造の可能性を考えながら制作した。 5曲目では女性ボーカルの
マルタ・アバーテマッテオさん、6曲目ではナポリ生まれの楽器であるマンドリン奏者の
セルジョ・ジジョッティさん、8曲目と13曲目ではクラリネットのコッラード・ジュフレーディ
さんとの共演を行っているほか、18曲目でエレキベースを中心にしたクラブ・ミュージック
との共演を行っている。伝統の枠に止まる事なく、新しい地平に飛び出していこうとする
作品。イタリアならではのオカリナの演奏スタイル--"合奏"のおもしろさ、美しさを十分に
伝えるアルバムとなっている」ということでした。
☆「G.O.B.」 リリース情報
ニュー・アルバム 「ベッロ!オカリナ ~ 美しきナポレターナ&カンツォーネ名曲集」が
リスペクト・レコードより税込み2,520円で好評発売中です。
☆「G.O.B.」 来日コンサート情報
来年2014年1月31日から2月4日まで来日コンサートが開催されます。
1月31日の兵庫から、滋賀、浜松と回って、2月4日には横浜市鶴見区民センター・
サルビアホールでコンサートを行います。
詳しくは、リスペクト・レコードのホームページをご覧ください。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.帰れソレントへ / G.O.B.
2.フニクリ・フニクラ / G.O.B.
3.「千と千尋の神隠し」のテーマ / ファビオ・ガリアーニ(生演奏)
4.黒い落とし子 / G.O.B.
以上の4曲でした。