『音楽マスターピース』では、去年のクリスマスの時期に、この番組のオープニング
テーマ曲のクリスマス・バージョンに参加してくださった、"2000年代 東京発ハイ
ブリッド・ポップス"のユニット『SOUR』のhoshijimaさん、Soheyさん、高橋ケ無さん
に出演していただきました。
「SOUR」はフランス生まれイギリス育ちのhoshijimaさん、銀座生まれ銀座育ちの
Soheyさん、ドイツ生まれスペイン育ちの高橋ケ無さんの3人により2002年に結成。
hoshijimaさんのボーカルとギター、Soheyさんのコントラバスとエレクトリック・ベース、
そして、高橋ケ無さんのドラムとノイズが、ジャンルや表現の枠組みを飛び越えて、
高度なアンサンブルをあくまでポップに昇華し、研ぎ澄まされた心地よさを奏でる
3ピースバンドです。生まれ育ちも音楽的素養も異なる3人が生み出す「2000年代
東京発ハイブリッド・ポップス」。それが「SOUR」です。
そんな「SOUR」の皆さんは、「PV=プロモーション映像がすごい!」ということでも
知られており、2007年発売の1stアルバム「rainbow under the overpass」に収録
された「半月」のPV(クリエイティブディレクターの川村真司さんが制作)の映像が
雑誌「広告批評」のミュージックビデオ年間第7位に選出されました。 また、これ
以降もSOURの映像制作は川村さんが携わり、2009年にはYouTubeで公開した
「日々の音色」のPVが再生数400万を突破して、全世界で話題になり、「文化庁
メディア芸術祭」エンターテインメント部門で大賞を受賞しました。さらにTwitterや
Facebookと連携した「映し鏡」のビデオクリップは「カンヌ国際広告祭」の金賞など
多数の賞を獲得しています。
また、去年12月にリリースされた新曲『Life is Music』のプロモーション・ビデオの
制作資金を、「クラウドファンディング」=「インターネット上で目標額を呼びかけて、
目標金額を達成する支援の申し出が集まったときに、手を挙げてくれた方々が
その金額を支払う」方法で調達されたそうで、50万円の目標金額に対して144人
の方が合計90万500円の資金を提供してくれたそうです。そして、新曲の『Life is
Music』は、音楽のようにサイクルする人生について歌ったものであるため、この
コンセプトを聞いて、CDのディスクをフェナキストスコープとして使い、CDの表面に
描かれた絵が回転することで生まれるアニメーションだけでミュージックビデオを
作るというアイデアが浮かび、実際に約300枚のCDにそれぞれ違った絵を描いて
アニメーションのPVを作り上げたそうです。
今回は、その新曲『Life is Music』をご紹介いただいた他、「SOUR」の皆さんが
影響を受けた音楽ということで、「ジェイ・ディラ」というアメリカのアーティストや、
イギリス出身のプログレッシヴ・ロックバンド「イエス」の楽曲などをご紹介頂き
ました。
※「SOUR」の皆さんが出演するライブの情報やCDの情報などは、
コチラをご覧ください。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.Life is Music / SOUR
2.タイム:ザ・ドーナツ・オブ・ザ・ハート / ジェイ・ディラ
3.heart of the sunrise / Yes
以上の3曲でした。