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本屋さんへ行こう!の最近のブログ記事

ノンフィクション作家の佐野眞一さん

k20120821m.jpg「別海から来た女 木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判」「東電OL殺人事件」の
著者でノンフィクション作家の佐野眞一さんにお越しいただきました。
木嶋佳苗被告の事件「首都圏連続不審死事件」はセンセーショナルに
報道されましたが、佐野さんは木嶋被告の出身地・北海道別海町まで
足を運び精力的に取材、公判も全て傍聴しました。
佐野さんの言葉を借りると「アドレナリンが噴出した事件」。
今までこんな犯罪者は過去に例がなかったそうです。
裁判を傍聴していても、佐野さんは気持ち悪くなることが多かったそう。
死刑判決の後に発表された彼女の手記についても
「死刑判決の直後の手記だとはとても思えない。
よどみなく書かれ、ありきたりの文章のコピペのような文体、
そして犯した罪を全く反省していない様子に、
彼女の人間性は壊れていると思った」と語ってくれました。
そして東電OL殺人事件にも最近動きがありました。
先日の、再審が決定した日は、なんと被害女性の誕生日だった。
彼女が、真犯人を探すため、現場の渋谷円山町に降臨したのだ、と
佐野さんは思ったそうです。

「別海から来た女 木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判」(講談社)
そして「東電OL殺人事件」(新潮社)
発売中です。

「酒場めざして 町歩きで一杯」著者の大川渉さん

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「酒場めざして 町歩きで一杯」(ちくま文庫、税込み924円))の著者で
文筆家の大川渉さんにお越しいただきました。
このコーナーでもおなじみの南陀楼綾繁さんの飲み友達だそうです。
酒場巡りや町歩きに関する著書「下町酒場巡礼」「下町酒場巡礼 もう一杯」等、
多数の著書を出版されています。
大川さんの酒場への取材方法は、まずその町に行き、1時間ほどすみずみまで
歩き回るんだそうです。細い路地の片隅に飲み屋を見つけたとき
「ここはどんな人がやっていて、どういう肴が出てくる」というのが
(長年酒場巡りをしているので)嗅覚でわかるんだそうです。
また、将棋、野球、文楽などなど、本当に多趣味の大川さんの、趣味の話も
町歩きに絡めていて、酒場に着くまでにウンチクも楽しめるというお得な1冊です。


そして、大川さんのオススメ本です。
「珠玉/開高健」(文春文庫)
開高さんの遺作で短編集。とにかく文体・文章が秀逸で、特に酒場の描写が素晴らしい。
「花のさかりは地下道で/色川武大」(文春文庫)
戦後の混乱期、上野の地下道に住み着いた人たちを、長い間かけて観察し描写した短編集。

 

ブックコンシェルジュ・ジュンク堂池袋本店の田口久美子さん

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ブック・コンシェルジュ、ジュンク堂池袋本店の田口久美子さんにお越しいただきました。

まずは先月発表になった第147回芥川賞・直木賞の話題から。

芥川賞は鹿島田真希さんの「冥土めぐり」

主人公(作者にイメージの近い女性)が、病気を抱える夫と

小旅行に出る中で、自分の過去と向き合う物語。

直木賞は辻村深月さんの「鍵の無い夢を見る」でした。

泥棒、放火、誘拐など「犯罪」をモチーフにしてまとめた短編集。

普通の女性に魔が差す瞬間を綴っています。

実は、受賞されたおふたりの作家さんとも、ジュンク堂池袋店へよくお越しになるそうです。

(作家が新刊を出す際、書店周りをすることが最近多い)

そして、本のプロ、田口さんプッシュのおすすめ本です。

「本を味方につける本/永江朗」(河出書房新社)

本読みのプロが、本と上手く付き合い手なずけるコツを大公開した本。

「残穢(ざんえ)/小野不由美」新潮社

「鬼談百景/小野不由美」メディアファクトリー

夏にぴったりの、とても怖い作品(ミステリー)です。

そして、田口さんがいま現在読んでいるという

「カラマーゾフの妹/高野史緒」(講談社)

有名な「カラマーゾフの兄弟」の続編!?江戸川乱歩賞受賞作。

 

是非、書店で手にとってみてくださいね。

近代詩の伝道師・Pippo(ぴっぽ)さん

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前回の出演時にいろんな方面から反響が大きかった、近代詩の伝道師・Pippo(ぴっぽ)さんに

お越しいただきました。

ビギナー向けの詩の勉強会「ポエトリーカフェ」を継続的に開催するなど、近代詩を普及させるため

活動を続けています。

近代詩とは、明治の終わり頃~昭和の中頃にかけて発表された詩で

美しく、優しく、まっすぐ胸に入ってくるような言葉で綴られた詩や、なにこれ?という面白い詩など

埋もれさせてはいけない!という宝物のような作品ばかりだそうです。

今日はその中から、中野鈴子と、山村暮鳥の詩を朗読していただきました。

邦丸&純子の涙腺はゆるみっぱなし・・・

そしてPippoさんのオススメ本です。

「希望/杉山平一」(編集工房ノア)

映画評論家としても活躍された詩人・杉山平一さんの詩集。

震災の被災地や亡くなった方への祈りをこめて書かれました。

「さよならのあとで/ヘンリー・スコット・ホランド」(夏葉社)

19世紀の神学者・ヘンリーさんが書いた一遍の詩が、素朴な挿絵とともに

一冊の本になった詩集です。

是非チェックしてみてくださいね。

 

Pippoさんの公式サイト「P-Wave」

http://pippo-t.jp/

「ダ・ヴィンチ」編集長・関口靖彦さんがオススメ本を紹介

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メディアファクトリーの雑誌「ダ・ヴィンチ」編集長・関口靖彦さんにお越しいただきました。

現在発売中の8月号の大特集は「ジョジョの奇妙な冒険」。作者の荒木飛呂彦先生の

ロングインタビューを掲載しています。荒木先生は表紙にも登場していて、

「現在52歳とは思えないほど若くてイケメン!」と大変な話題になっています。

そのほか、藤井フミヤさん、阿部サダヲさん、柳家花禄さん等有名人が本を紹介する

「あの人と本の話」、また、北尾トロさんの連載など読み物が満載。

ダ・ヴィンチ8月号は定価490円で絶賛発売中です。

そして、関口さん自身が、影響を受けた本やマンガは、

児童文学「ぽっぺん先生シリーズ」(舟崎克彦)、また、マンガ「逆境ナイン」(島本和彦)など。

そして、このコーナー恒例、ゲストが薦める本の紹介です。

今日のゲスト関口靖彦さんのオススメ本は、

「七夜物語/川上弘美」上下巻(朝日新聞出版)

朝日新聞の連載に加筆修正した、大人も読み応え十分の児童文学です。

「秘密基地の作り方/緒方孝弘」(飛鳥新社)

子供の頃誰もがあこがれた「秘密基地」。

建築家の著者が真面目に考えた、秘密基地の作り方の本。読むだけで子供の頃にタイプスリップします。

「それ行け!珍バイク/ハンス・ケンプ著・三角和代訳」(グラフィック社)

変なバイクの紹介ではなく、エネルギッシュなベトナムの町を縦横無尽に行き交う

バイクが積んでいる「荷物」を写した写真集。信じられないような積載で走っているバイクの姿が凄い!

古書店へ行こう!南陀楼綾繁さんがイベント「一箱本送り隊 石巻ブックエイド2012」を紹介

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編集者でライターの南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さんにお越しいただきました。

南陀楼さんが手がけるイベントが、今週末、7/21(土)22(日)の2日間、石巻で行われます。

題して「一箱本送り隊 石巻ブックエイド2012」。

メインイベントはいつも大好評の「一箱古本市」。これは出品者が売りたい本を

ダンボールの箱に入れてそのまま出品という催しで、

地元・石巻の人々からも出品があるそうです。

そのほかにもこの2日間にさまざまなイベントが予定されています。

石巻で、本に関する楽しい体験ができる2日間、お近くの方も、

また首都圏から行かれる方も、是非遊びに来てください。

そして、南陀楼さんのオススメ本の紹介です。

「商店街はなぜ滅びるのか」(新雅史著・光文社新書)

郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか?

そして地域コミュニティの要となる商店街の再生にはどういう政策が必要なのか?等

実は邦丸さんもチェックしていた話題の本です。

「月刊佐藤純子」(佐藤純子著・別冊仙台文庫)

グラビア雑誌ではありません。ジュンク堂書店仙台ロフト店に勤める書店員・佐藤純子さんの

コミックエッセイ本です。仙台発ですが全国的に話題になっています。

あの仙台在住の人気作家・伊坂幸太郎さんも彼女のファンで、

この本の中で伊坂さんが佐藤さんにインタビューもしています。

そしてもう1冊「女川一中生の句 あの日から」(羽鳥文庫)

震災で多くの犠牲者が出た宮城県女川町にある女川第一中学校の生徒が

震災の直後の俳句の授業の際に詠んだ句をまとめた本です。

この本、今度の「石巻ブックエイド」の会場で初売りとなります。こちらも是非お手にとってみてください。

 

「石巻ブックエイド2012」 イベントサイト

http://honokuri.exblog.jp/18460597/

木嶋佳苗被告の公判傍聴記録・北原みのりさん

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コラムニストで、女性向けアダルトグッズショップを経営されている

北原みのりさんにお越しいただきました。

北原さんは、今回、朝日新聞社から「毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記」を出版されました。

いわゆる婚活殺人事件といわれる木嶋佳苗被告の事件の裁判を、

北原さんが傍聴した記録をまとめたものです。

普通なら、多少の同情や共感をするはずの女性犯罪者なのに

木嶋被告の場合は、全く同情や共感も持てないことを感じ、彼女をもっと知りたいと

思ったことがきっかけだそうです。

公判はとにかく最初から最後まで驚きの連続で、被告なのに傍聴人たちをじっと見つめるところ、

どんなに検事に強く責めたてられても動じず悠々としているところ、

最後の日に自身の死刑判決を聞きながら足をブラブラさせていたところなど、

北原さんから見ても全く感情移入のできない常軌を逸した状況だったそうです。

そして北原さんのオススメ本は

「マリー・アントワネット」(上下巻・シュテファン・ツヴァイク、中野京子訳)

歴史が生み出した悲劇の王妃の真実を渾身の筆で描いた伝記文学の金字塔です。

北原さんは、木嶋被告の裁判を傍聴している時期にこの本を読んだのですが

アントワネットが裁判にかけられ、責めたてられても悠々としているところなど、

実際に起こっている木嶋被告の裁判と重なるところがあったそうです。

ブックコンシェルジュ・ジュンク堂池袋本店の田口久美子さん、新宿店の松岡千恵さん

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くにまるジャパンが誇るブック・コンシェルジュのジュンク堂池袋本店・田口久美子さんと

3月末に閉店した新宿店の店員、松岡千恵さんにお越しいただきました。

ジュンク堂新宿店は、テナント閉鎖のため、惜しまれながら3月待つに閉店しました。

閉店までの数日間は別れを惜しんだたくさんのお客さんで大盛況だったとか。

店頭では、最後だからということで「私たちが本当に売りたかった本」と称して

本当のオススメ本を並べました。この時の模様が一冊の本になりました。

7/10発売、飛鳥新社から発行の「書店員が本当に売りたかった本」。

店員が担当した手書きのPOPや本のプロ=書店員さんからの

オススメ本の紹介が掲載されています。

そして、今月からこのコーナーの恒例となる「今週のおすすめ本」。

□田口久美子さんのおすすめ

 「母の遺産ー新聞小説」水村美苗

□松岡千恵さんのおすすめ

「濡れた太陽 高校演劇部の話・上下巻」前田司郎

こちらもチェックしてみてくださいね。

 

「コンピューターおばあちゃんの会」代表・大川加世子さん

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おばあちゃん世代が楽しくパソコンでコミュニケーションをとろうという「コンピューターおばあちゃんの会」

代表の大川加世子さんにお越しいただきました。

御年82歳にはとても見えない若々しい大川さん、若い頃に仕事で英文タイプライターを使いこなし

キーボードへのアレルギーは全くありませんでした。

これからどんどん増える高齢世代が、孤独を癒すため、コミュニケーションツールとして

パソコンの価値は知っていても使いこなせない、ということを実感して、大川さんはこの会を立ち上げたそうです。

そして先月25日にアスキー・メディアワークスから出版された「コンピューターおばあちゃんといっしょに学ぶ

はじめてのiPad入門」。大川さんが監修しているこの本、とてもわかりやすい!

本には、文字の入力方法、カメラの撮影方法、メール送受信、アプリのダウンロード方法など

細かいことまで、明快に、大きな文字で紹介してくれています。

(さっそく熟読する邦丸さん)

スタジオにもiPad持参で登場した大川さん、持ってはいるものの使いこなせない邦丸さんと違って

縦横無尽に使いこなしています。

新しいツールを使いこなしているおばあちゃん、本当にカッコいいですよね!

 

「コンピューターおばあちゃんの会」公式サイト

http://www.jijibaba.com/

古書店へ行こう!近代詩の伝道師で古本屋好き・Pippoさん

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近代詩の伝道師で普及活動をされているPippoさんにお越しいただきました。

近代詩の月例勉強会「ポエトリーカフェ」を主宰しているPippoさん、詩と古本の娯楽WEBサイト

「P-Wave」も運営しています。

このHP内の一番人気のコーナーが「古本ざしきわらしが行く!」。

Pippoさんの双子の妹(?)わらしちゃんが、さまざまな古本屋を訪ねて探検するコーナーです。

放送中にわらしちゃんが突然乱入し(?)またいなくなったのはびっくりしましたが・・・。

Pippoさんが出されている近代詩の朗読音源CDから、

草野天平という詩人の詩を朗読していただきました。

思わず邦丸さんも純子アナも涙腺が・・・。

詩って、心を支えてくれる、強くしてくれるものなんですね。

 

Pippoさんの公式サイト「P-Wave」

http://pippo-t.jp/

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