今週の『おもしろ人間国宝』には、3万本以上も売れた話題のDVD『車両基地』を
監修された、手老善さんにお越しいただきました。
手老善さんは1982年、東京都世田谷区のお生まれ。東急バス・ジェイアール東日本
企画を経て、現在は西武鉄道に勤務されています。 また、業務の傍ら、テレビ番組
「タモリ倶楽部」の電車企画や、鉄道関連DVDの監修などもされています。
そんな手老さんに、今回は「車両基地の魅力」についてたっぷりと語って頂きました。
ちなみに、手老さんにとっての車両基地の魅力は、「静と動の対比」なんだそうです。
仕事を終えてゆっくりと戻ってきた車両の電気が消えて、真夜中は電車が寝ている
よう。静かだからこそ聞こえるギーギー音が、心地良い静かな世界を醸し出し、朝に
なると1本1本に電気がついていく。そして、最後に先頭にある2つのライトがピカッと
点灯すると、まるで電車が目覚めたかのようで、日が高くなるにつれラッシュアワーに
向かう電車が次々と出ていく様が見られる。それが車両基地の一番の見どころなんだ
そうです。
【手老さんオススメの車両基地】
●京浜急行電鉄「神奈川新町検車区」
基地の中間を横断する踏切があり、その前後が留置線という珍しい光景が望める。
●東京メトロ銀座線「上野検車区」
日本初の地下鉄の車両基地で、地上・地下と2層構造になっている。
地下鉄(特に、電気を線路の脇にある3本目のレールから取る第三軌条方式)としては
珍しく、踏切がある。
●西武鉄道「小手指車両基地」
西武鉄道最大のこの基地は、一般車両はもとより、特急車両、直通する東京メトロや
東急などの車両も留置されているため、バリエーションが豊か。