今週の『おもしろ人間国宝』には、ケニアの伝統弦楽器"ニャティティ演奏家"の
アニャンゴさんにお越し頂きました。
『ニャティティ』というのは、ケニアで限られた男性だけに演奏が許されている弦楽器で、
アニャンゴさんは世界初の女性奏者として、日本国内のみならずアフリカ、ヨーロッパ
などで広く演奏活動をされています。
そんなアニャンゴさんが、ニャティティと出会われたのは大学時代のこと。音楽仲間に
誘われケニア音楽の練習に参加すると、その日のうちにライブにまで出演することに。
そこからアフリカ音楽の虜となったアニャンゴさんは、本格的に学ぶためにケニアへと
渡り、そこで初めてニャティティと出会ったそうです。 しかし、その時は数ある楽器の
一つに過ぎなかったらしく、本格的にニャティティにハマッたのは、その次にケニアを
訪れた時のこと。 大きさもちょうどよく、弦を弾いてフレーズを送り出しながら、足で
鉄鈴を本体にぶつけてパーカッションもやりつつ、歌も歌えるという1人3役が自分に
ピッタリだと思ったそうです。
その後、ケニアの首都であるナイロビにいる師匠の元へ向かうと、本来は男性だけが
演奏する楽器にも関わらず、真剣さなどが伝わったため、指導してもらえることになり、
その時、「アニャンゴ」という名前ももらったそうです。
今回は、ニャティティによる生演奏で、「椰子の実」という曲を披露していただきました。