今週の『くにまるジャパン探訪』では、先週に続き、邦丸さんと伊藤佳子アナ・西川文野アナが、
川崎市多摩区にある戦争遺跡『旧第九陸軍技術研究所=登戸研究所(現在の明治大学
平和教育 登戸研究所資料館)』を訪れた模様をお送りしました。
前回は、殺人光線や風船爆弾、偽札などの研究開発について、見学していきました。
続いて訪れたのは、当時を再現した暗室。
外は明るいのに、ドアを閉めて消灯すると、真っ暗!
写真の現像や、光を嫌う薬品などを、ここで扱っていたそうです。
当時は失敗が許されなかったため、徹底して光が入らないような仕組みになっています。
さらに、最後の展示、第五展示室に向かいます。
ケースの中に、ずらりと並ぶ反物。
これは、浄水器のカートリッジの様な役割をするもの。
表向きは、陸軍が戦地で飲み水を確保するためにつくられたものです。
しかし、その裏には731部隊の細菌戦のためという目的がありました。
一通り見学を終えたところで、ご案内いただきました椎名さんに、改めて登戸研究所の
「意義」について伺い、広大なキャンパスに残る、研究所の名残をご案内いただきました。
そして、最後の見学ポイント、動物慰霊碑を訪れました。
実験動物の霊を慰めるために建てられたもので、国内最大級の忠魂碑なんだそう。
こうして、登戸研究所探訪は幕を閉じました。
登戸研究所は、入場無料。
毎週髄水曜日~土曜日の午前10時から午後4時まで。
大学の休みは試験などにより、休館の場合がありますので、事前にお問い合わせください。
また、10名以上の団体は、希望日の1か月前までに申し込みが必要です。
一人でも多くの方に、ご覧いただきたいと思います。
次回は、ついに降り立った「ザルツブルク」についてお届けいたします。
お楽しみに!