『おもしろ人間国宝』には、「境界協会」主宰の小林政能さんにお越しいただきました。
2014年の春に「境界協会」を設立された小林さんは、地図上の区境、県境などの
境界線を追う地図歩きなどを主催されています。また、普段は「日本地図センター」
主幹研究員として、月刊誌「地図中心」の編集をされています。
【境界歩きの中で、小林さんが発見したモノ】
●世田谷区成城と狛江市の境界にあるマンション
建物というのは出口の場所が住所になる。建物自体が別の自治体でも、出口さえ
あれば出口のあるところの住所になる。見つけたマンションは、ほとんど狛江だが、
出口は世田谷区なので成城を名乗れる。
●北区と足立区と埼玉県川口市が入り交じる堤防
ある場所から見たら、堤防の部分が東京、埼玉、東京に区切られる。そのため、
堤防が整備されているところと雑な場所に分かれている。
●湯島のあたりの台東区、文京区、千代田区が入り交じる何でもない交差点
台東区は足立ナンバー、文京区は練馬ナンバー、千代田区は品川ナンバー。
東京三大ナンバーの結節点。
●練馬区と豊島区の境目のごみの集積所
両方の区の曜日でごみを捨てて良い場所。もしも練馬区が月曜、火曜、豊島区が
水曜、木曜なら月火水木でごみが捨てられる。ちなみに、近所の小学校は、豊島
区立の小学校だが、プールは練馬区。
興味を持たれた方は、ぜひ境界歩きにチャレンジしてみては、いかがでしょうか?