終わりよければ・・・(放送終了)

6月22日~6月26日の「サロンdeくにまる」のゲストは作家の宮本輝さん

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6月22日(月)「宮本輝さんの少年時代」
終戦直後の混沌としていた時代に生まれた宮本輝さん。
小学生の頃、あまりにも勉強が出来ない宮本輝さんを心配したお父様は、少年少女向けの文学本を買ってきます。
これが本の魅力を知る一番最初のキッカケなんだそうです。
ちょうどその頃、宮本輝さんのまわりには、水上生活をされている友人がいて、処女作「泥の河」では、その当時の事が活かされているんだそうです。
少年時代の宮本輝さんについてお聞きしています。

6月23日(火)「宮本輝、文学にハマる」
中学校にあがるとより大人向けの文学小説を読み出し、活字の世界にどっぷりとハマっていきます。
特に、文章の中に知らない漢字や言葉があったりすると調べる。
この作業が宮本輝さんにとって、とてもプラスになったそうです。
そして、時は流れて社会人となった宮本輝さんの体にある変化が起きるのでした。
文学にハマるキッカケや「ある病気」についてお聞きしました。

6月24日(水)「小説家デビューまで」
パニック症候群になった宮本輝さん。当時は病気として認知されていなかったので、
仕事をしようにも手が付かず、とても苦しんだそうです。
しかし、そのことが再び文学に触れる時間を生み、その時に読んだ小説が、宮本輝さんに小説家になるキッカケを与えてくれるのでした。
小説家としてデビューするまでのお話です。

6月25日(木)「宮本輝さんの人生を変えた経験の数々」
小説家として知名度を上げていった宮本輝さん。色々な経験をされてきたそうですが、
その中でも特に、1995年の阪神淡路大震災についてあげられています。
実際に被災し、目の前で命が失われていくのを見て、「小説とは何か?」、「こんな中で自分は小説など書いていいのか?」と悩んだそうです。
そして、この被災経験が宮本輝さんの作品にとても影響を与えたそうです。
宮本輝さんの人生を変えた経験談をお話頂きました。

6月26日(金)「最新作、田園発 港行き自転車」
宮本輝さんが3年もの間連載していた小説で、現在発売中の最新作、「田園発 港行き自転車」。
この作品について、生まれた瞬間や、物語が完結した時エピソードなど、じっくりお聴きしていきます。これまで生み出してきた作品の中でも、笑いを交えながらも、特に思い入れが強い作品だという宮本輝さんのお話をお聴きください!

<プロフィール>
1947年、兵庫県神戸市生まれ。広告代理店勤務を経て、執筆活動へ。1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。著作に『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞文学部門)『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)など。2010年秋、紫綬褒章受章。1996年より、芥川賞選考委員。