終わりよければ・・・(放送終了)

5月11日~5月15日の「サロンdeくにまる」のゲストは日本料理人の野崎洋光さん

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5月11日(月)「隣の家の卵焼き」
明治文化、風習が残る福島の田舎で育った野崎さん。9人兄弟の8番目だったそうです。食べたいものは、頼んでも作ってもらえないので10歳ぐらいから自分で調理を始めました。家で食べていた卵焼きはおいしくなかったが、隣の家で子守のお礼でご馳走になった卵焼きがとてもおいしかった。これが洋光少年が料理を作るきっかけとなったのでした。

5月12日(火)「鬼の菊池」
上京して栄養学の専門学校に通いだした野崎さん。当時、お姉さんが病気でそれを栄養学で直して上げられるのではないかと考えていたそうです。料理店に就職してまずはカニ料理店。毎日毛蟹さばき。一日50杯はやっていたそうです。その後、野崎さんの生き方に大きな影響を与える先輩に出会います。今でも感謝の心忘れないその人の名前は『鬼の菊池』だそうです。

5月13日(水)「分けとく山」
下北沢でお店を出した野崎さん、でもうまくいかず失敗。ぷらぷらしていたところふぐ料理店に誘われて入ることに。「とく山」という名前だった。そこの別コンセプトの店を作ることになり『分とく山』が誕生します。しかし、ビルの3階にあり、看板も出さずにいたがまだバブル期の最後だったのでなんとかやってこれた。当時からの価格1万5千円は今も変わっていません。野崎さんの秘策は?

5月14日(木)『料理の原点は家庭にある』
割烹でできないことは家庭でできる。と語る野崎さん。自分たちは化粧をした料理を出している。家庭の料理、出来立てにかなうものはない。もう一度認識してほしいそうです。長嶋茂雄さんもよく来てくれたお客様。長嶋さんとのエピソードとを疲労してくださいます。40歳までは聞く耳を持つことが大切というアドバイスを先輩から教わったそうです。

5月15日(金)「調理の常識、非常識」
料理の上での勘違いについていくつか例を挙げてお話いただきました。出汁の本当の役目は?煮魚の作り方など、目からうろこの情報が満載の最終日です。すき焼きは霜降りの特選牛は飽きてします。赤味のロース肉が一番合う。など調理の常識非常識について教えていただきました。

<プロフィール>
1953年福島県古殿町生まれ。武蔵野栄養専門学校卒業後、東京グランドホテル、八芳園を経て、80年東京西麻布の「とく山」料理長に就任。89年「分とく山」を開店し、現在五店舗の総料理長として統括。調理科学、栄養学をふまえた理論的な料理法に基づくわかりやすい和食を提唱。