終わりよければ・・・(放送終了)

『月例復興報告&今シーズンのサンマ事情』

『くにまるレポーターズ』では、この番組ではお馴染み、移動型メディア・エディターで、

ブルーイッシュメディアのエディターの山本ケイゾーさんにご登場いただきました。

 

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毎月第2木曜日にお送りしている山本ケイゾーさんによる「月例復興報告」は、

宮城県塩竈市の沖合にある浦戸諸島を拠点に、東日本大震災からの漁業の

復興と地域の再生に取り組む「うらと海の子再生プロジェクト」の代表理事、

小泉善雅さんに3年半の取り組みを伺ってきた模様をレポートして頂きました。

 

浦戸諸島の生まれではない小泉さんは約5年間、島の漁師の元などを転々とし、

高齢化が進み後継者不足に悩んでいた桂島で、極めて例外的に島外出身者で

初めての組合員となることができました。そして、漁業に本腰を入れるため、島に

住民票を移したのが、東日本大震災前日の2011年3月10日でした。 震災後、

4月2日になって何とか桂島に戻れた小泉さんは、「この状況で何かできることが

あるはず。何とかしたい」と考え、漁協運営委員長に了解を得て、島の漁業再興に

向けて海産物の「一口オーナー制度」を立ち上げます。その内容は一口1万円で

「オーナー」を募り、その半分の5000円分を漁業資材などの調達にあて、残りの

金額は将来、浦戸の海の幸の「現物」で返すというもの。すると、あっという間に

1億8000万円もの出資が集まったそうです。 そして、その支援金は作年の冬

までに連絡先の分かる人すべてに向けて、約束どおり牡蠣・海苔・ワカメなどの

海産物、そして礼状などを返したことで、一つの区切りを迎えました。

 

そんな中、既に小泉さんは新たな取り組みを始めています。島の漁業復旧のため

にはこれからの時代の新しい担い手が必要だということで、そんな若者を一人でも

多く増やすためのサポートや、資材の共同利用のしくみづくりなどへの取り組みを、

プロジェクトとして今後も継続するそうです。同時に、小泉さんは別の法人格「株式

会社海の子ネット」を新たに設立し、島の復興発展に向けたさまざまな事業展開を

視野に入れて活動されています。

 

また、コーナーの後半では、仙台を拠点にしながら、主に東北地方の漁業について

取材されている漁業ジャーナリストの菊地正宏さんにお電話をつなぎ、今シーズンの

「サンマの現状と展望」についてレポートしていただきました。