『本屋さんへ行こう!』では、「くにまるジャパン」のブックコンシェルジュ、
「ジュンク堂池袋本店」副店長の田口久美子さんにお越しいただき、
先日発表になった『第151回芥川賞・直木賞』を振り返って頂きました。
今年の「芥川賞」に選ばれたのは、柴崎友香さん(40歳)の「春の庭」。柴崎さんは
1973年、大阪府のお生まれ。97年に大阪府立大学総合科学部を卒業された後、
99年に短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」で小説家デビュー。
以降、「第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞」、「第23回織田作之助賞大賞」
など数々の賞を受賞されました。そして、2006年の「その街の今は」を皮切りに、
2007年の「主題歌」、2010年の「ハルツームにわたしはいない」が、それぞれ
「芥川賞」の候補となり、4回目の候補となった今回の「春の庭」で遂に「芥川賞」
受賞となりました。
同じく、今年の「直木賞」に選ばれたのは、黒川博行さん(65歳)の「破門」。
黒川さんは1949年、愛媛県生まれの大阪育ち。京都市立芸術大学彫刻科を
卒業後、スーパーの社員や高校の美術教師などを経て、1984年に「二度の
お別れ」で作家デビュー。これまで「カウント・プラン」、「疫病神」、「文福茶釜」、
「国境」、「悪果」の5作品が「直木賞」候補となり、6回目のノミネートとなった
今回の「破門」で遂に「直木賞」を受賞されました。
また、今回は先日、田口久美子さんご自身が書かれたご著書「書店不屈宣言
~わたしたちはへこたれない~」についてもお話しいただきました。
☆田口久美子さん 著書情報
『書店不屈宣言~わたしたちはへこたれない~』
(筑摩書房より、税別1500円にて発売中)