『音楽マスターピース』では、東京・渋谷にある深夜のワインバー『Bar Bossa』の
店主で、ボサノバの選曲者としても知られる林伸次さんに出演して頂きました。
今回は、『ボサノバの影響を受けた日本人アーティストたち~「bar bossa」の
お客さん編~』ということで、「bar bossa」のお客さんであるアーティストの中で、
ここ最近アルバムをリリースされた方の曲をご紹介いただきました。
最初の曲は、作曲家・編曲家・ピアニストで、この番組にもご出演いただいた
ことのある畠山美由紀さんを始め、多くのアーティストの音楽のプロデュースを
手掛けており、去年はNHK大河ドラマ「八重の桜」の劇中音楽も担当された
中島ノブユキさん(去年10月にこのコーナーに出演)の「reflection #1」という曲。
2011年に来日したジェーン・バーキンのコンサートでは、急遽ピアニストに選ばれ、
そこでジェーンさんに気に入られ、その後の世界ツアーには総合プロデューサー
として同行したことでも知られる中島ノブユキさんの今回のアルバムは、秩父の
コンサートホールにおいて、奥田タイジさんというエンジニアが編み出した新しい
録音方法で録っているそうです。
続いてご紹介頂いたのは、1995年にギターの高橋ピエール、パーカッションの
トガゼンと共に「bossa51」結成し、作詞・作曲・ボーカルを担当され、現在は弾き
語りソロや、ノコギリ奏者のイトウマキさんとのデュオ「Unknown Little Birds」など
で演奏する傍ら、翻訳者としても活躍中の小嶋佐和子さんの「シャボン」という曲。
林さん曰く「可愛い曲なので石鹸のCMとかに是非!」とのことでした。
続いては、山下達郎さんと大貫妙子さんがいた「シュガーベイブ」のベーシストで、
現在はゴダールの映画の字幕などもやられているフランス文学研究者としても
有名な寺尾次郎の娘さんである寺尾紗穂さんの「Rain」という曲。 ちなみに、
林さんと寺尾さんは家が近所だったことなどもあって親しくなったのだそうです。
最後にご紹介いただいたのは、女性ヴォーカル&フルート、男性ヴォーカル&
ベーシスト、ギターリストという編成のバンド「Lamp」の「さち子」という曲。
林さんは、「懐かしい感じの音楽」と表現されていました。
☆林伸次さん 著書情報
林伸次さんのご著書「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷で
ワインバーを続けられた理由」が、DU BOOKSより税込1680円で絶賛発売中です。
こちらの本では、移り変わりの激しい渋谷という街で、およそ20年間も同じ立地で、
ボサノバのかかるワインバーを経営している林伸次さんが、ずっと同じスタイルで
経営を続けていける秘訣などについて書かれています。また、バー好き・酒場好きは
もちろん、バーをやりたい、飲食店を開業したいという夢をもつ人にとって必読の書と
なっています。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.reflection #1 / 中島ノブユキ
2.シャボン / 小嶋佐和子
3.Rain / 寺尾紗穂
4.さち子 / Lamp
以上の4曲でした。