『音楽マスターピース』では、日本のポップ・ミュージックの歴史における
女性シンガー・ソング・ライターの草分けのおひとりである大貫妙子さんに
出演していただきました。
大貫妙子さんは1973年、山下達郎さんらとシュガー・ベイブを結成され、75年に
日本で初めての都会的ポップスの名盤『ソングス』をリリースするも76年に解散。
日本のポップ・ミュージックにおける女性シンガー&ソング・ライターの草分けの
ひとりとして揺るぎない位置をしめるようになられ、その独自の美意識に基づく
繊細な音楽の世界、飾らない透明な歌声で多くの人を魅了している他、CMや
映画音楽の制作や歌唱でも高い評価を得ています。
また、南極も含む6大陸を旅したご経験や、日々の暮らしの視点から、環境、
エネルギー、食料などの問題についての発言も多く、農作業や、東洋医学に
基づく健康管理を実践する行動派のアーティストでいらっしゃいます。そして、
去年10月には、新潮社よりエッセイ集「私の暮らしかた」を刊行されています。
そんな大貫妙子さんは去年、音楽活動を開始されて40周年をお迎えになられ、
大貫さんをリスペクトする世代を超えたアーティストの方々が集結し、大貫さんの
名曲をカバーした2枚組の「大貫妙子トリビュート・アルバム ‐Tribute to Taeko
Onuki-」が去年12月にリリースされました。
今回は、その「大貫妙子トリビュート・アルバム ‐Tribute to Taeko Onuki-」の
話題を中心にお話を伺いました。
「大貫妙子トリビュート・アルバム‐Tribute to Taeko Onuki-」には、奥田民生・
岡村靖幸+坂本龍一・KIRINJ・Salyu×小林武史・寺尾紗穂・ハナレグミ・THE
BEATNIKS(高橋幸宏+鈴木慶一)・松任谷由実 with キャラメル・ママ(細野
晴臣・鈴木 茂・林 立夫・松任谷正隆) ・宮沢和史・やくしまるえつこらが参加
しており、Disc1 にはこのアルバムのために、超豪華アーティストたちによって
新たに録音された楽曲を収録し、Disc2 には過去にさまざまなアーティストに
よってカバーされた楽曲を年代順に収録した豪華2枚組アルバムとなっている
そうです。
今回は、そんな「大貫妙子トリビュート・アルバム‐Tribute to Taeko Onuki-」の
中から2曲ご紹介いただいたほか、大貫さんのオリジナル・アルバムからも2曲
ご紹介いただきました。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.都会 / 岡村靖幸+坂本龍一
2.色彩都市 / 松任谷由実 with キャラメル・ママ
3.彼と彼女のソネット / 大貫妙子(アルバム「ブックル・ドレイユ」より)
4.A LIFE / 大貫妙子(アルバム「UTAU」より)
以上の4曲でした。