終わりよければ・・・(放送終了)

雄勝を訪問 月例復興報告

宮城県石巻市雄勝町の「雄勝学校再生プロジェクト」。
12月3日の「アクティビスト・ジャパン」にお越し頂いた公益社団法人「SWEET TREAT 311」理事の油井元太郎さんにご協力頂きまして、12月の「月例復興報告~山本ケイゾーのブログの中の人に会う」では追加取材をさせて頂きました。
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けてしまった宮城県石巻市雄勝町。番組で継続的に訪れている近隣の女川町と同様、人口の流出が深刻な問題となっています。
そうした中、「定住人口」は少なくなっても「交流人口」を増やすことで風穴を開けようと、町の財産を再発見して、新しく人を集めることが出来る場所にしようという逞しい試みが行われています。
インターネットを通じて、あるプロジェクトの意義を訴えかけ、不特定多数の方々から目標金額を集める「クラウドファンディング」は、特に東日本大震災後、注目されるようになりましたが、ここでは個々のプロジェクト毎に継続的に必要額を示し、呼びかけて、しかも地元ならではの特典をお返しする「ブロックファンディング」を採用。
資金を提供する方々は、自分がこのプロジェクトのどこに貢献したのか、そしてそのプロジェクトが次に何をするのかがはっきり見える仕組みになっています。http://shootingstar.jp/projects/434

毎月被災地域に取材に行っている山本ケイゾーさんは、取材を通じて、このプロジェクトを取り巻く人々の明るさと、明確な目標意識に感心させられたとお話になっていました。
応援して下さる方は、継続的に支援の呼びかけがありますので、是非お力をお貸し下さい。http://ogatsusaisei.jp/


●再生しようとしている屋根。雄勝は硯石の名産地で、この瓦は美しい硯石で出来ています。
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●学校の全体像。大正時代に建設されたこの建物は、洋館の趣を取り入れつつも、当時の日本独自の建築様式で、シンプルな美しさで訪れる人を魅了しています。
学校は東日本大震災の大津波で壊れたのではなく、再震災の当時はすでに廃校になっていましたが、「交流人口」を増やすための街の財産として再発見されました。
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●この写真はおそらく廃校になる最後の日に書かれたと思われる黒板の寄せ書きです。
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●今被災地ではがれきの処理は既に済み、より複雑な作業が残されている状況ですが、ここでは今でも心ある人ならだれでも貢献できる力仕事が残っています。再生した学校は日本全国だけでなく、世界から、海と自然と触れ合える体験学習施設に生まれ変わる予定です。
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