『音楽マスターピース』では、ジャズ評論家の青木和富さんに
出演していただきました。
毎回、何らかのテーマに沿ってジャズの名盤をご紹介頂いている青木和富さんに、
今回は、没後60周年を迎えた『ジャズ・ミュージシャンのジャンゴ・ラインハルト』
についてお話し頂きました。
1910年、ベルギーに生まれたジャンゴ・ラインハルトは、ジプシー音楽ではなく、
ジャズにおいてギターを花形のメロディ楽器として聴衆に認知させたことで有名で、
「フランスが生んだもっとも偉大なジャズ・ミュージシャン」とも言われ、ジャンゴと
演奏をしたい為に、フランスに渡った本場アメリカの有名ジャズマンもたくさんいた
そうです。 また、ジプシー・スウィング、マヌーシュ・スウィングの創始者としても
知られるジャンゴは、ジプシーであるが故に、子どもの時からバンジョーやギター
を演奏していましたが、18歳の時に火事で左手の小指・薬指が不自由になって
しまいます。 しかし、その精神力で、それ以前にも増して素晴らしい演奏をする
ようになります。その後、1934年に彼が結成したバンド「フランス・ホットクラブ
五重奏団」は、後にジャズ・バイオリンの巨匠と呼ばれたステファン・グラッペリが
参加して、当時のジャズの名曲やジャンゴのオリジナル曲を演奏しました。また、
ジャンゴの残した録音は1000曲近くもあり、現在も彼の影響を受けたギタリストが、
ジャンルを問わず、多数活躍しています。
今回は、そんなジャンゴ・ラインハルトが残した曲のほか、ジョン・ルイスという
アーティストがジャンゴ・ラインハルトに捧げた曲をご紹介いただきました。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.Minor Swing(マイナー・スウィング) / ジャンゴ・ラインハルト
2.Daphne(ダフネ) / ジャンゴ・ラインハルト
3.Nuage(ニュアージュ) / ジャンゴ・ラインハルト
4.ジャンゴ / ジョン・ルイス
以上の4曲でした。