『おもしろ人間国宝』では、ボロ宿評論家の上明戸聡さんに出演して頂きました。
上明戸さんは流通関係の業界誌のライターとして活動する傍ら、ボロ宿に惹かれて
全国各地を回っていらっしゃいます。そして、その様子は、著書の「日本ボロ宿紀行」
や「日本ボロ宿紀行2」にまとめられています。
そんな上明戸さんにとってのボロ宿の定義を伺ったところ「歴史的価値のある古い
宿から単なる安い宿まで、全部をひっくるめて愛情を込めてボロ宿と呼んでいる。
決して悪口ではない。また、自分の中で、魅力があると思った宿もボロ宿と呼んで
いる」ということでした。
また、これまで訪れた中で特に印象的だった宿を伺ったところ、明治31年創業で
元々は遊郭だったという、青森県八戸市にある「新むつ旅館」の他、予約の電話を
した際、「うちは凄いボロだからビックリするよ」と言われたという、栃木県那須町に
ある「老松温泉 喜楽旅館」、1976年に公開された映画「犬神家の一族」において
金田一耕助が逗留する「那須ホテル」として登場した、長野県佐久市にある「井出
野屋旅館」などを挙げて下さいました。