話題の本「わが盲想」(ポプラ社)著者でスーダン人のモハメド・オマル・アブディンさんに
お越しいただきました。
1978年生まれのアブディンさん。生まれた時から弱視で、12才の時に視力を
失いました。19才の時、視覚障害者を支援する団体の招きで来日、福井の盲学校で
展示や鍼灸を学びます。その後、故郷スーダンの平和を築くため学問を学びたいと、
東京外国語大学の大学院に進学。現在博士論文執筆中です。
ライオンのように厳しいお父さんの大反対を押し切って来日してから今日までの
波乱万丈の日々をつづったブログが1冊の本「わが盲想」になりました。
日本語が達者でダジャレ好きのアブディンさん、「スーダンてどんなところ?」と
聞かれたらこう答えます「日本より数段(スーダン)広くて数段(スーダン)暑いよ」。
漢字の使いこなしも自由自在、豊富な語彙で人々を笑わせながら祖国スーダンの平和や
文化の向上を願って研究を続けています。
声で人となりがわかるというアブディンさん、邦丸さんの声をきいて「キャッチャー
体型でしょ?」と一発で当てちゃいました!
そしてアブディンさんのおすすめ本。
「小さいおうち/中島京子」(文春文庫)
昭和初期の戦前~戦時中、中流家庭にお手伝いとして勤めた女性の回顧録。
アブディンさん「視覚障害とは、情報障害のことなんです。誰かの助けを借りないと
情報が得られない。いまは自由に本が読めて素晴らしいと思う。みんなにもっと
本を読んで欲しい」と語っていたのが印象的でした。