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「利休にたずねよ」著者・歴史小説家の山本兼一さん

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直木賞受賞作で、12月に映画が公開になる「利休にたずねよ」の著者で歴史小説家の
山本兼一さんに、京都のお仕事場の近くの某所でお話を伺ってきました。
1956年京都生まれ、鴨川で魚を取るのが大好きな子供だったという山本さん、同志社
大学卒業後は出版社に勤務、その後編集プロダクションを経てライターに転向。
36歳から京都に戻り時代小説の執筆に入ります。1999年「弾正の鷹」で小説NON創刊
150周年記念短編時代小説賞佳作となり、その後「白鷹伝」「火天の城」など時代小説の
秀作を発表、2009年に「利休にたずねよ」で直木賞を受賞しました。
歴史小説家である山本さん、史実に資料として残っている箇所はきっちり押さえて
踏み外さないようにし、残っていない空白の部分を作っていくのが楽しいのだそうです。
今回、12月に市川海老蔵さん主演で映画が公開になる「利休にたずねよ」(PHP文庫)。
伝説の茶聖と呼ばれた利休の謎の部分に迫る作品で、若き日、情熱的な禁断の恋に落ちる
利休の姿を描いて彼の心に秘められた謎に迫ります。
主演の海老蔵さんは山本さんのご指名で、執筆中から、内面に情熱を秘め、所作が美しい
海老蔵さんがずっとイメージにあったとのこと。
山本さんの次回作は、「痛み」をテーマにした、花魁と札差の物語だそうです。
こちらも楽しみですね!