終わりよければ・・・(放送終了)

韓国のボサノバ・アーティスト「ルシッド・フォール」

『音楽マスターピース』では、東京・渋谷にある深夜のワインバー

『Bar Bossa』の店主で、ボサノバの選曲者としても知られる

林伸次さんに出演して頂きました。

 

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今回は、以前「韓国のボサノバ」というテーマでお話しいただいた際にも1曲

ご紹介いただいた、韓国のボサノバ・アーティスト「ルシッド・フォール」さんに

ついてお話しいただきました。

 

ルシッド・フォールさんは韓国を代表する実力派、そして知性派のアーティストで、

ご本名はチョ・ユンソクさん。 1975年のお生まれで、ソウル大学在学時には

『ユ・ジェハ音楽競演大会』で銅賞を受賞。その後、1977年に「ミソニ」を結成し、

翌年、アルバム『Drifting』でデビューされました。『輝く秋、綺麗な秋』を意味する

「ルシッド・フォール」名義では2001年からアルバムを発表しており、2002年に

映画「バス、停留場」のサントラを手掛けると、その高い音楽性への注目が急速に

集まるようになります。その後、サード・アルバム「国境の夜」を2007年に発表

すると韓国を離れ、スイスの「ローザンヌ連邦工科大学大学院」に留学、博士号を

取得されます。また、帰国後には小説家として短編集を発表したり、ブラジル人

アーティスト、シコ・ブアルキの著作を韓国語に翻訳するなど、音楽の枠に止まらず、

活躍の場を広げています。

 

そんなルシッド・フォールさんと林さんの出会いは、林さんがツイッターでやりとり

している韓国人男性からCDを紹介され聴いたところ、一曲目の「あなたは静かに」

という曲で完全にノックアウトされたのがキッカケだそうです。日本盤が出ていない

ため、韓国盤を購入し、ほぼすべて揃えたところ、実はアイドル以外では韓国で

トップクラスの販売枚数を誇るアーティストだと知った林さん。その後、文化放送で

かけてみたところ、とても大きな反響があり、「Bar Bossa」でもたくさんかけるように

なったところ、ボサノバ関係者がいつも出入りするお店のため、ある親しいレーベル

関係者から「日本盤CDにしましょう」と言われ、遂に今月17日(木)に日本初となる

アルバムが発売になるそうです。

 

 

☆ルシッド・フォール リリース情報

ルシッド・フォールさんの日本初のアルバムで、これまでの作品のベスト盤となる

「Lucid Fall」が、10月17日(木)にインパートメントより、税込み2415円で発売

となります。

 

☆林伸次さん 著書情報

林伸次さんのご著書「バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷で

ワインバーを続けられた理由」が、10月25日にDU BOOKSより税込1680円で

発売されます。こちらの本では、移り変わりの激しい渋谷という街で、約20年間も

同じ立地で、ボサノバのかかるワインバーを経営している林伸次さんが、ずっと同じ

スタイルで経営を続けていける秘訣などについて書かれています。また、バー好き・

酒場好きはもちろん、バーをやりたい、飲食店を開業したいという夢をもつ人にとって

必読の書となっています。 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.あなたは静かに / ルシッド・フォール

2.悪戯っぽく、或いは優しく / ルシッド・フォール

3.kid / ルシッド・フォール

4.ムンスーの秘密 / ルシッド・フォール

以上の4曲でした。