『音楽マスターピース』では、これまでにも何度かご登場いただいており、
去年の「くにまるジャパン」クリスマス・バージョンのテーマ曲にも参加して
くださった、ドラマーの芳垣安洋さんに出演していただきました。
芳垣安洋さんは1959年、兵庫県のお生まれ。現在、日本を代表するドラマー、
そしてパーカッション奏者でいらっしゃいます。高校3年生でドラムを始められた
芳垣さんは、大学生の頃から関西のライブ・ハウスやジャズ・クラブなどで活動
され、モダン・チョキチョキズ、渋さ知らズなどに参加された後に上京されました。
その後、これまでに山下洋輔さん、菊地成孔さん、UAさんほか、日本国内外の
様々な実力派ミュージシャンと共演を重ねられ、現在はROVO、「あまちゃん」で
お馴染み大友良英さんの「あまちゃんビッグバンド」、そして、ご自身のバンド
Orquesta Nudge!Nudge!(オルケスタ・ナッヂ・ナッヂ)など、数々のバンドの
ドラマーとしてのライブ活動の他、演劇や映画の音楽制作も手掛けられています。
また、国内外の音楽フェスにも頻繁にご出演されています。 そんな中、去年、
世紀のスタンダードナンバーを再構築するために各界の偉才を集めた自由楽団
=「オルケスタ・リブレ」を結成され、来月10月16日には3枚目のアルバムとなる
「Orquesta Libre + Suga Dairo + RONxII plays Duke」が、芳垣さんご自身の
レーベル「GLAMOROUS」から発売になります。
そんな芳垣安洋さんに去年このコーナーにご出演頂いたときに、芳垣さんの新しい
プロジェクトとして、世界の様々なジャンルの音楽の「スタンダードナンバーを再構築
する」ために結成したミニ・オーケストラ「オルケスタ・リブレ」についてお話しいただき
ましたが、その後「オルケスタ・リブレ」では一年間、世界のジャズ・フェスティバルを
走り続けながら、あのジャズの巨人=デューク・エリントンに取り組んだということで、
今回は、『ビッグバンドジャズの皇帝=デューク・エリントンの魅力』というテーマで
お話しいただきました。
芳垣さんによりますと、「デューク・エリントン(1899-1974)は1899年4月29日生まれ。
お父さんがホワイトハウスのバトラーを務める中流家庭に育ち、幼いころから品がよく
"デューク(公爵)"とあだ名された。20年以上もの長きに渡って、ビッグバンドを率いて
ニューヨークを中心にスイングジャズの旗手として活躍したバンドリーダー。ピアニスト
だが、ジャズの歴史で見ると作曲者、編曲者としての存在のほうが大きいと言える。
「A列車で行こう」「キャラバン」などの曲は、ジャズをあまり知らない人でもどこかで
聴いたことがあるはず。それまでの「民俗音楽としてのジャズ」、「ダンス音楽としての
ジャズ」から、「鑑賞に堪えうる代表的なアメリカ音楽」としてのジャズにまで高めたと
言われている。マイルス・デイビスをはじめ、多くのアーティストが「デュークのように
なりたくて音楽を始めた」と言われ、その業績は<ジャズ>を超越してポピュラー音楽
シーンへも大きく及んでいる。そんな20世紀を代表する作曲家の一人である」という
ことでした。
☆「オルケスタ・リブレ」 リリース情報
全曲「デューク・エリントン」をカバーしている「オルケスタ・リブレ」のサード・アルバム
『Orquesta Libre + Suga Dairo + RONxII plays Duke』が、GLAMOROUSから
税込2,500円にて10月16日に発売されます。
☆芳垣安洋さん ライブ情報
●「オルケスタ・リブレ plays 三文オペラ2013」
本日9月12日木曜日 午後6時半開場、7時開演
深川江戸資料館 小劇場にて開催
チケットは当日4,500円。
●「オルケスタ・リブレ + スガダイロー + ロンロン plays Dukeアルバム発売
先行ツアー ファイナル」
来週9月18日水曜日 午後6時開場、7時半開演
東京六本木のSTP139にて開催
チケットは4,500円
お問い合わせは「STP139」 :03(5474)0139まで
●明日9月13日金曜日 午後6時から錦糸町駅北口駅前ステージにて"ゲリラ・ライブ"も
ありますので、こちらも是非お越しください。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.Take The A Train(A列車で行こう) / Orquesta Libre + Suga Dairo + RONxII
2.Caravan / Orquesta Libre + Suga Dairo + RONxII
3.Rockin' in Rhythm / Orquesta Libre + Suga Dairo + RONxII
以上の3曲でした。