『音楽マスターピース』では、アルゼンチンのパーカッショニストにして
シンガー・ソングライターで、今、アルゼンチンで最も注目を集める
アーティストのひとり、マリアナ・バラフさんに出演していただきました。
マリアナ・バラフさんは、1970年にアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスで
お生まれになりました。お父様はサックス奏者のベルナンド・バラフさんで、
ジャズ・プレイヤーながらタンゴやフォルクローレのプロジェクトでも名を馳せた
アルゼンチンを代表するサックス奏者でいらっしゃいます。そんなお父さんの
影響を受けたマリアナさんは、幼くしてジャズに親しみ、様々な音楽を素直に
吸収する能力を持つようになります。そして、2011年にはアルゼンチンで最も
権威あるガルデル賞ベスト・フォルクローレ女性アーティストにも選ばれました。
パーカッションをたたきながら歌うスタイルのシンガー・ソングライターのマリアナ
さんは、民謡的なメロディーを基本に歌いながらも、前衛ジャズやロック、電子
音楽を取り入れるなど、様々な実験的な作品を作り続けています。
そして、最新作となる「サングレ・ブエナ」では、アルゼンチンだけでなくペルーや
ボリビアといったアンデス音楽をベースに、伝統的な歌唱法で力強い歌を披露
しています。また、最新作には、ゲストとしてアルゼンチンで絶大な人気を誇る
フォルクローレ歌手や、アルゼンチン・ロック界を代表するアーティストも参加して
いるほか、お父様のベルナルド・バラフも2曲サックスを吹いています。
今回は、富山県で23年に渡ってワールド・ミュージックを紹介し続けている音楽
フェスティバル「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」へのご出演のために来日された
マリアナ・バラフさんに、ニュー・アルバム「サングレ・ブエナ」の情報、そして、
今回滞在中の日本の印象などをいろいろとお話しいただきました。
ちなみに、ニューアルバムの「サングレ・ブエナ」は「よき血」という意味ですが、
「寛大で高潔な人柄」という意味もあるそうです。
そんなニューアルバムの中から今回は、タイトル曲である「サングレ・ブエナ」の他、
アンデス風ポップの曲で、レゲエのアフタービートを取り入れており、愛する人に
よって人生が変わってしまう愛の不思議について歌っているという「ESPECIAL」、
若いころからずっと憧れていたというアルゼンチンの偉大なロック・アーティストフィト
・パエスとの共演作であり、リズムはペルーのランドーというもので、ポップなフォル
クローレとオルタナティブな味付けをしているという「BUENO AGUERO」の3曲を
ご紹介いただきました。
☆マリアナ・バラフさん リリース情報
アルバム「サングレ・ブエナ」が、ビーンズ・レコードから、
税込み2625円で好評発売中です。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.サングレ・ブエナ(よき血) / マリアナ・バラフ
2.ESPECIAL(特別なもの) / マリアナ・バラフ
3.BUENO AGUERO(幸運の前触れ) / マリアナ・バラフ
以上の3曲でした。