『音楽マスターピース』では、2006年公開のアカデミー賞受賞作品、
映画「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」で、あのエディット・ピアフの
歌声を担当した、ジル・エグロさんに遥々フランスからお越しいただき
ました。 また、フランス語の通訳として、このコーナーにはシャンソン
評論家としてもご出演いただいております、翻訳家の大野修平さんに
ご出演いただきました。
南フランスの町、カンヌのご出身であるジル・エグロさんは、小さいころから声楽を
学び始め、やがて歌手として活動を始めると、 同時にオペラや演劇などでも幅広く
活動されて来ました。 そして、2000年にエディット・ピアフさんの親友で個人秘書
でもあったジヌー・リシェさんによって発掘され、後にアカデミー賞を受賞することに
なる映画『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のピアフの歌声に突然抜擢されました。
その歌唱は世界中で高く評価され、現在はピアフさんの曲を携えて、世界各地で
コンサートを行っていらっしゃいます。また、大ヒットした映画の後も、ピアフさんの
ナンバーを中心にしたコンサートを行い、多くの人々を魅了しています。 そして、
ピアフ50年忌に当たる今年、新たなショウ「エディット」を携えてワールドツアーを
行っています。
そんなジル・エグロさんが、映画「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」で世界的な
評価を手にした後、世界各地で展開されているショー『EDITH』で歌われている
名曲の数々をスタジオ録音したアルバムが今年6月に発売されたということで、
今回は、そのアルバム『EDITH』についてお話しいただきました。
ちなみに、今回のアルバム『EDITH』では、ジル・エグロさんがピアニストのほか、
アコーディオン奏者、パーカッショニスト、ベーシストの4人のミュージシャンを従え、
エディット・ピアフさんのお馴染みの作品を、情感溢れる素晴らしい歌唱で披露
しています。ショー『EDITH』で歌われるナンバーを79分に渡り収録したスタジオ
録音盤で、「雀のように」から始まり、「愛の讃歌」「バラ色の人生」まで、ピアフの
名曲ばかりが収録されているほか、「港町のメドレー」「サーカスに捧げるメドレー」
などのユニークな構成もあり、最後まで聴く者を惹き付けて止まない、素晴らしい
内容に仕上がっています。 圧倒的な歌唱力と存在感で歌い上げた名曲の数々は、
シャンソンアルバムの傑作として、永遠に色褪せる事のない作品です。ちなみに、
CDの冒頭には、ピアフさんご自身のコメントも収録されています。
今回は、そんなアルバム『EDITH』の中から、エディット・ピアフさんの代表曲である
「バラ色の人生」(LA VIE EN ROSE)のほか、エディット・ピアフ作詞の大ヒット曲で、
恋人マルセル・セルダンに捧げた曲である「愛の賛歌」(HYMNE A L'AMOUR)、
1960年に録音された名曲で、オランピア劇場での名唱が語り草になっているという
「水に流して」(NON, JE NE REGRETTE RIEN)をご紹介いただいたほか、特別に
「Padam...Padam...」を生で披露してくださいました。
☆ジル・エグロさん リリース情報
今日ご紹介したジル・エグロさんのショー「EDITH」の名曲をスタジオ録音した
アルバム「EDITH」は、リスペクト・レコードから税込2,600円で好評発売中です。
☆ジル・エグロさん 来日公演情報
11月22日と27日 東京渋谷のBunkamuraオーチャードホール
11月25日 名古屋名鉄ホール
11月29日 大阪フェスティバルホールにてコンサートがあります。
また、エディット・ピアフさん没後50年の記念イベントが、
日本でも桑山哲也さん、大竹しのぶさんらが参加して
開催されるそうですので、こちらもお楽しみに!
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.バラ色の人生(LA VIE EN ROSE) / ジル・エグロ
2.愛の賛歌(HYMNE A L'AMOUR) / ジル・エグロ
3.Padam...Padam... / ジル・エグロ(スタジオで生歌唱)
4.水に流して(NON, JE NE REGRETTE RIEN) / ジル・エグロ
以上の4曲でした。