5月27日(月)「いざレスリングの世界へ」
鹿児島県奄美大島出身の栄和人さん。奄美大島で相撲チャンピオンだった父親に憧れ、ご自身も相撲に明け暮れるのですが、身体的な問題で相撲を諦め、高校生に進学する時にはレスリングへと方向転換します。
116連勝の負けなしという記録を打ち立てるのですが、大学に進むと、日本レスリング界の壁に厚さに愕然としてしまうのでした。
栄和人さんがレスリングの世界に入るキッカケや学生時代のお話をお伺いしました。
5月28日(火)「オリンピックは自分との戦い。」
一旦は挫折したものの、大学4年生の頃から調子を取り戻し、ついに憧れのロサンゼルスオリンピック出場に手が届く所まできていたのですが、その選考会で、自分の心の弱さに負けて出場権を逃してしまいます。
家族との絆をキッカケに、再びオリンピックにチャレンジし、見事4回戦まで進みます。
その後、栄さんは(B型)肝炎にかかり、生死の狭間を彷徨う事になります。
栄和人さんにオリンピック出場した当時のお話を中心にお伺いしました。
5月29日(水)「栄和人、指導者として」
病気の治療を終えて、「今後は指導者としてレスリングに関りたい...」と思う様になり、尊敬する高田裕司さんに電話で相談すると「女子レスリングの指導を!」という話が舞い込みます。
その後、中京女子大学付属高等高校(現在の至学館高等学校)へ赴任し、坂本登美選手や岩間怜那選手、宮本知恵選手といった選手を育てる事になるのでした。
コーチとして、再スタートした栄和人さんについてお話をお伺いしました。
5月30日(木)「教え子達とその活躍。」
2004年、アテネオリンピックから、念願の女子レスリングがオリンピック正式種目になるのですが、指導していた選手達が金メダルを取れるのか、とても不安だったそうです。
その後、なんと借金をしてまで合宿所兼、自宅を建てるなどして、選手達の為に出来る事は何でもしようと思ったそうです。お話の中に、栄和人さんの指導論がギッシリと詰まっています!
ぜひ、お聴き逃がしなく!
5月31日(金)「ロンドンオリンピックを振り返って...レスリングの未来について」
ロンドンオリンピックでは教え子である「吉田沙保里」選手と、「伊調馨」選手が見事、金メダルを獲得。この時の様子を、栄和人さんは感慨深く語っていただけました。
また現在、「レスリングがオリンピックの種目から除外されるのでは。」という話題についてもお話をしていただきました。
<栄和人>
鹿児島県奄美市出身。
1976年、鹿児島商工高校(現:樟南高校)でレスリングをはじめ、日本体育大学に進学し全日本選手権大会6回優勝。
世界選手権大会で銅メダルを獲得し、現在は至学館大学 教授、日本レスリング協会女子強化委員長、至学館大学(元中京女子大学)レスリング部監督。
教え子には、吉田沙保里選手、伊調千春選手、伊調馨選手がおり、オリンピックメダリストを輩出している。