『くにまるジャパン探訪』では、邦丸さんと伊藤佳子アナウンサーが、
山下公園に係留されている『氷川丸』を訪れた模様をお送りしました。
山下公園と同じ年、1930(昭和5)年に完成し、シアトル航路に就航した
氷川丸は、太平洋を238回横断し、2万5千人以上の人々を運びました。
また、戦争中は病院船として活躍し、戦後は再び北太平洋に復帰した
氷川丸は、引退後、1961(昭和36)年から横浜・山下公園に係留され、
観光スポットとして親しまれるようになりました。
「30回以上は来ている」というほど氷川丸を愛してやまない邦丸さんと、
「来たことはあると思うけど、ほとんど記憶が無い」という伊藤アナを快く
出迎えてくださったのは、氷川丸の船長・金谷範夫さん。
「海が好きで船乗りになった」という金谷船長は、なんとこれまでに南米の東側
以外は、ほぼ世界中の海を制覇しているそうです。
そんな金谷船長の案内で氷川丸の内部へと入っていくと、次から次へとオモシロ
観察ポイントを紹介してくれました。ちなみに、船内のパイプの色を見れば中に何が
流れているのか分かるそうで、例えばシルバーなら「蒸気」、黄色なら「潤滑油」が
流れているのだとか。
そんな説明を聞きながら、まず一行が訪れたのは「児童室」と「一等食堂」。
マルク・シモンの調度品や当時のままのレリーフが印象的でした。
続いて、当時のままのガラスや、氷川神社の紋が入ったアールデコ調の手すりが
印象的な「社交室」へ。
ここでは、チャップリンや嘉納治五郎といった氷川丸に乗船されたことがある
VIPに関するエピソードや、金谷船長オススメの氷川丸のカレーライスのお話
などを伺いました。
その後、一行は甲板・ブリッジ・船長室・機関室なども見学させて頂きました。
そして、最後に訪れたのが三等客室。ここは8人部屋でしたが、それでも都心の
庭付き一戸建てが千円の時代に、なんと片道五百円もしたそうです!
リスナーの皆さんも、ぜひ一度「氷川丸」を訪れてみてはいかがでしょうか?
次回は、「早稲田大学」を訪れる予定です。お楽しみに!