『音楽マスターピース』では、東京・渋谷にある深夜のワインバー
『Bar Bossa』の店主で、ボサノバの選曲者としても知られる
林伸次さんに出演して頂きました。
今回は、『雨とボサノバ』というテーマで、これからの時期にピッタリの4曲を
選曲して頂きました。
最初にご紹介いただいたのは、気仙沼出身のボーカリスト、ソングライターの
畠山美由紀さんの「雨」をテーマにしたというニューアルバム「rain falls」から、
「叶えられた願い」という曲。今回は、この番組にもご出演頂いたピアニストで
作曲家・編曲家の中島ノブユキさんがプロデューサーを務められており、畠山
美由紀さんの表情豊かな素晴らしい歌声で綴られた青春の日々への鎮魂歌
(レクイエム)となっているそうです。
2曲目にご紹介頂いたのは、西荻窪にある「雨と休日」という素敵な店名の
CDショップが6月に発売する「雨」をテーマにしたコンピレーションCDから、
エラ・フィッツジェラルド&ジョー・パスの「レイン」という曲。力みはないのに
力強いエラ・フィッツジェラルドのヴォーカルと、1音1音を愛おしげに奏でる
ギターの名手ジョー・パスのぴったりと寄り添うような共演が心地よい曲に
仕上がっているそうです。
続いてご紹介頂いたのは、アントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナの
「バラに降る雨」。 70年代のボサノバを代表する女性歌手エリスと、大御所
ジョビンが共演した74年の作品で、洗練されたバラード歌手だったエリスは、
そのチャーミングなヴォーカルで聴き手の心を揺さぶるドラマを展開していく
ということです。
そして、最後にご紹介頂いたのは、ジョアン・ジルベルトの「三月の水」という曲。
ブラジルは南半球なので11月から2月が夏となっており、2月にブラジル全土で
カーニヴァルが行われ、その暑さを冷ますかのような雨が3月に降るそうです。
そんな雨をジョビンがボサノバにしており、それをジョアン・ジルベルトが演奏して
いるのですが、ギターがまるでずっと雨が降り続けているような演奏なのだとか。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.叶えられた願い / 畠山美由紀
2.レイン / エラ・フィッツジェラルド&ジョー・パス
3.バラに降る雨 / アントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナ
4.三月の水 / ジョアン・ジルベルト
以上の4曲でした。