終わりよければ・・・(放送終了)

新人漁師急増の気仙沼 月例復興報告

毎月1回放送している「山本ケイゾーの月例復興報告 ~ブログの中の人に会う~」。

「東京ベイ経済新聞」や「香港経済新聞」等のネットメディアで活躍する山本ケイゾーさんがレポーターとなって、毎月一回、東日本大震災の被災地に足を運び、復興の現状をお伝えしています。

2月の放送で、宮城県気仙沼にある"漁師さんのハローワーク"
「宮城県北部船主協会付属船員職業紹介所」を訪れた際、震災以降、気仙沼では新人漁師が増えているという話題をお伝えしました。気仙沼では、震災の前から新人漁師が6年間も「ゼロ」という状況でしたが、過去1年で20人もの新人がデビュー。2月の放送後もチェックしていたところ、新規就業者の数が40人を突破したということなんです。

そんな現場を再訪したケイゾーさん。
ちょうど沖縄・宮古島の若者が研修を受けに気仙沼に来るというので、どんな若者か会ってきました。
お話をうかがっているうちに、その若者が「東日本大震災で傷ついた気仙沼の漁業を支援するため」にやってきたのではなく、「漁師になる夢をかなえるため」に気仙沼に来ることになり、震災の傷痕の深刻さは、現地で初めて痛感したということが分かったそうです。

また、業業に従事する人を全国から「集める」役割を果たしている「漁師のハローワーク」のほかにも、気仙沼に入った後では46年間漁船に乗って来た経験を持つ「漁労長」が、厳しい教育を行う仕組みが出来ていて、時間をかけながら「気仙沼漁業のDNA」をそっくり受け継ぐシステムが出来上がっているということでした。

ケイゾーさんによると、被災地が依然として厳しい状況にあることは間違いないものの、今回取材した漁業の世界の一部では、確実に「新しい段階」に入った兆しが見られるということでした。

 

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「くにまるジャパン」では、年間を通じて「月例復興報告」の中で、東日本大震災で被災された地域の現状を取材し、報告しております。被災地でしか伝えられない「声」を求めて、主に「ブログ」というメディアを通じて、定期的に発信を行っている方を直接たずねて、お話をうかがう企画です。今回の気仙沼については、「漁船員(漁師)になろう!~宮城県北部船主協会」というブログがきっかけになって2月に行った取材の追跡取材によるものです。

次回は5月29日水曜日の午前11時からを予定しています。 こちらもどうぞお聴きいただければと思います。