『音楽マスターピース』では、ワールドミュージックの老舗レーベル
「アオラ・コーポレーション」の高橋めぐみさんに出演して頂きました。
高橋さんによりますと「キリスト教の三大巡礼地のひとつに、スペインのガリシア
地方の街"サンティアゴ・デ・コンポステーラ"がある。(三大巡礼地=エルサレム、
ローマと並んで)このユーラシア大陸の西の果てにある、サンティアゴ・デ・コンポ
ステーラへの巡礼路"カミーノ・デ・サンティアゴ"の一部を歩くプチ・巡礼ツアーが
日本でも人気を呼んでいる。スペインのガリシア地方というのは、首都マドリードや
バルセロナのあるカタルーニャ、南のアンダルシアに比べると、まだまだ知られて
いないが、この地方は紀元前に遡るケルトの文化の伝統を持っている」ということで、
今回は、そんなガリシア地方の美しい音楽についてお話しいただきました。
スペインのケルト音楽で用いられる主な楽器は、ガイタと呼ばれるバグパイプ、
サンフォーナ(ハーディ・ガー ディ)、木管フルート、アルパ(ハープ)、ヴァイオリン、
タンボーリ、ボンボといった太鼓や、パンデイレータというフレームドラムなどで、
アイルランドやスコットランドの伝統楽器とよく似ているが、構造や音色が異なり
独自の進化を遂げているそうです。また、地声を響かせて歌う 女性の合唱隊や、
ムイニェイラという民族舞踊とも密接に結びついているそうです。
そんな「ガリシア音楽」の中から、ガリシアのトラッド・フォーク・リヴァイヴァルを
先導してきたパイオニアである「ミジャドイロ」の元メンバーで、完全に途絶えて
いたアルパ(ハープ)を甦らせた演奏者の一人である「ロドリーゴ・ロマニ」という
アーティストのほか、伝統的なガリシアの女性ヴォーカルのグループで、地声を
響かせて歌うトラディショナル・ソングが圧巻だという「レイリーア」、そして美しき
ガイテイラ(女性ガイタ奏者)としてデビューしたクリスティーナ・パトがピアノを弾き、
元ルアル・ナ・ルブレのメイン・ヴォーカリスト だったロサ・セドロンが歌うデュオ、
「クリスティーナ・パトとロサ・セドロン」の楽曲をご紹介いただきました。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.ロサ・デスバイラーダ / ロドリーゴ・ロマニ
2.ボス・ダス・アミーガス / レイリーア
3.ミラベージャ / クリスティーナ・パトとロサ・セドロン
以上の3曲でした。